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私と彼のこと

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私(じいじ)と彼(孫のNくん)の成長記録。
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2021年1月の記事一覧

私と彼のこと(175)-数え年-

彼にとって初めてのお正月を迎えた。
今日で彼は、数え年の2歳になる。
満年齢では、5カ月と20日で、まだ0歳なのに。
お誕生日が来るまでは2歳もズレるのだ。

今では、おそらく厄年を確認する時位しか気にしない「数え年」だけど、私の子どもの頃は、まだお節句や享年には用いていたと思う。
亡くなった祖母(彼の高祖母)が、よく「満で○○歳、数えで●●歳」と確認していたことを覚えている。

なぜこんなややこ

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私と彼のこと(176)-手を放す-

最近の彼は、首が座り体幹もしっかりしてきたので、大人が支えていればお座りの体勢を取れるようになってきた。
膝のせのわらべうた遊びなどをよく楽しんでいる。

私の膝の上で、オーボールやドリオを掴み、舐め回しているうちに、手を放してしまうことがある。
当然、床に落ちて音を立てる。
彼は驚くが、まだ自分の行動との因果関係は理解していないように見える。

たまたま視線を下に向けたときに、先刻まで自分が持っ

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私と彼のこと(177)-色②-

彼とお風呂に入り、おもちゃで遊んだ。
かさねコップの底に穴が空いていて、シャワーのように遊べるものが、目下のお気に入り。
でもまだ、水を掬うことはできない。
コップや桶などで、水を掬う操作はかなり複雑で難しい。

このおもちゃは、パーツが6個あって、それぞれが鮮やかなカラーなのだが、彼は特に赤とオレンジ色のパーツが好み。
手に取ったり、注視している頻度が高い。

既に色の好みがあるのだろうか。

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私と彼のこと(178)-主張-

昨晩の彼は、彼にしてはずいぶんと長い時間、怒って泣き続けた。
眠いのに上手く寝付けないのと、中途半端にお腹が空いてしまったせいだったと思う。
まだ、意思を自覚的に表明するような自己主張とは言えないが、「不快だ!」「何とかしろ!」と訴え続けるエネルギーが備わってきたのだと喜んでいる。

もちろん、日中一人で対応することの多いRさん(彼の母親)の心理的な負担感が増えるのも間違いないので、そこへのケアは

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私と彼のこと(179)-心配-

実は彼はまだ寝返りを打たない。
とはいえ、彼はこれから生後6カ月を迎えようとしているところなので、特に遅いわけではないのだが。
ほぼ同じ月齢の子が4カ月目で寝返りを打ったと聞いて、Rさん(彼の母親)は少し心配そう。

調べてみると、生後7ヶ月までに約9割の子が寝返りを打つようになるそうなので、(まあ、これからなんじゃないの?)が私の正直な感想。
何故なら、彼は足の筋力も順調についているし、周辺に置

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私と彼のこと(180)-離乳食②-

彼の離乳食は、まだ一日一・二回で一匙ずつ。
あまり急いではいない。

10倍がゆは最近飽きてきたみたいで、たまに横を向く。
人参のすりおろしが大好き。
かぼちゃのすりおろしは、粘っこい感触が嫌だったみたいで「ブー」と吐き出していた。

主にRさん(彼の母親)と妻(彼の祖母)の仕事になっているのだが、二人とも楽しそうなので、今のところは任せることにした。
そういえば、妻は3人の子どもたちの離乳食も、

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私と彼のこと(181)-心配②-

今日は時間休を取って、彼の予防接種に運転手として付き合った。
Rさん(彼の母親)によると、アルコール消毒をされた際に少しだけべそをかいたが、注射されたときには声をあげもしなかったそうだ。
長男A(彼の父親)もそんな感じだったが、そういう面も遺伝するのだろうか。

「同じくらいの月齢の子が、みんなコロコロ(寝返り)してた…」とRさんが心配していたので、まだ特別に遅いわけではないこと、お座り等と順序が

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私と彼のこと(182)-心配③-

Rさん(彼の母親)が勤務する間、彼は義母(彼の曾祖母)に預けられる。
1~2時間程度のことなのだが、平日はほぼ毎日なので、義母も彼の成長・発達の様子を気にかけている。

今日、Rさんが彼と帰宅したときに、「バアバ(義母のこと)が、『ちょっとお手伝いしたら、クルンとできる(寝返りが打てる)から、心配ないよ』って言ってた」と報告してくれた。

義母は、私が勤務する園の元主任で、今もときおり子育て支援セ

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私と彼のこと(183)-俺のギター③-

ちょっとしたきっかけがあって、ギターの練習を再開した。
大人になってからも全く触らなかったわけじゃないけど、「練習しよう」と意識的に手に取るのは、きっと多分30年ぶりくらい。

子守歌がわりにサマータイムとか弾き語れるようになりたいな。

私と彼のこと(184)-ズレてる方がいい-

今日はオンラインで研修会に参加した。
実に面白かった。

例えば、「ズレを楽しむ・面白がる」という視点。
保育の質を向上させる上で必要不可欠な対話だが、それぞれに真摯に保育に向かい合い、また信念に基づいて実践を積み重ねているからこそ、噛み合わないことは珍しくない。
しかし「ズレを楽しもう・面白がろう」という視点を持っていると、モヤモヤもイライラも学びの手がかり・足がかりに見えてくる。

また、「動

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私と彼のこと(185)-ゆっくりでいい-

今日で、彼は生後半年。
ハーフバースデーとかいうらしい。
早いものだ。

自分の子どもたち、特に第一子であった長男A(彼の父親)のときは、発達が平均よりも少しでも遅いと心配になったものだが、彼にはむしろ「ゆっくりでいいよ」と心の中で伝えてしまう。

今でしかできないことを、たっぷりとゆっくりと楽しんで欲しいのだ。

私と彼のこと(186)-じいじ-

私と彼のこと(186)-じいじ-

Rさん(彼の母親)は、私が彼と遊んでいるところをよく撮影してくれる。
普段はファインダーを覗く側にいることが多い私は、写真や動画で自分の姿を見ることに慣れていないので、かなり気恥ずかしい。
しかし、いつまでも目を背けてもいられないので、覚悟を決めて向き合ってみると、これが案外ちゃんと「じいじ」っぽいのだ。
もっと、彼との関わりがおぼつかないのかと思っていた。

妻にそう言うと、「お年寄りっぽいって

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私と彼のこと(187)-果汁-

長男A(彼の父親)の育児日誌を読むと、生後3・4カ月から少量の果汁を与えている。
当時は、それが常識だった。
母子手帳にも書かれていたし、検診時のチェック項目にもあったように記憶している。

今では、生後半年前に与える必要はないし、むしろ「推奨しない」ということのようだ。
育児に係る知識は日々アップデートされている。
ジジババは自身の子育て時代の知識・常識をそのまま現代に当てはめないように注意しな

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私と彼のこと(188)-弱虫だったんだヨネ-

彼はギターの音色が嫌いではないようで、私が近くで練習しているとニコニコとそれを眺めている。
色々と弾き比べてみたら、一番反応が良かったのは森田童子の「ぼくたちの失敗」
ゆっくりとしたアルペジオが、彼には心地よいのかもしれない。

私にとっての「ぼくたちの失敗」は90年代のドラマの主題歌だけど、発表は1976年。
私はまだ7歳で、リアルタイムで聴いた記憶はない。
どちらかといえば、当時30歳前後だっ

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