私と彼のこと(175)-数え年-

彼にとって初めてのお正月を迎えた。
今日で彼は、数え年の2歳になる。
満年齢では、5カ月と20日で、まだ0歳なのに。
お誕生日が来るまでは2歳もズレるのだ。

今では、おそらく厄年を確認する時位しか気にしない「数え年」だけど、私の子どもの頃は、まだお節句や享年には用いていたと思う。
亡くなった祖母(彼の高祖母)が、よく「満で○○歳、数えで●●歳」と確認していたことを覚えている。

なぜこんなややこしいシステムが、昔は日常全てに取り入れられていたんだろうと不思議に思っていたが、調べてみるとちゃんと合理的な理由もあった。
(※ウィキペディアさんからの抜粋・引用)

何月生まれでも元日で一斉に加齢する理由
1.処理の簡便化のため

家族内での多数の子供や、公的制度・地域行事での年齢基準について、個人ごとに日付で細かく加齢のタイミングを扱うのは煩雑だから。
2.暦法(太陰太陽暦)による問題
太陰太陽暦は太陽暦(グレゴリオ暦)に対して約3年に1回(約19年に7回)の割合で閏月を挿入したため、1年の長さが年によってことなる。よって満年齢を用いるのには問題が生じる。つまり約3年に1回ほど閏月が入ったので、閏月に生まれた者は閏月のない年には(正確な)誕生日がないので満年齢が正確に計算できないため。

ああなるほどね、と思う。
それから、個人的にはこちらも面白かった。
(※同上)

始まりを1歳とする理由
1.0の概念が存在しない、あるいは序数として扱い0を起点としない
●元号や学年なども「1年」から始まり「0年」は無い。同様に、生まれて1年目の齢=1歳と考える。
●現在でも妊娠月齢などは、0ヶ月がなく1ヶ月から始まる方式となっている。
2.宗教的(仏教など)な考えに基づく理由

ともあれ、彼は幸いにも健康に新年を迎えられた。
こんな当たり前のことが、ずっと当たり前のままではないと気づかされた昨年は、考え直すこと、見直すことがたくさんあった。
私はじいじとして、彼との関わりの一つひとつの意味を軽んじることなく考えていこうと思う。
そのうちの幾つかは、ここに記録することになるのかもしれない。

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