私と彼のこと(176)-手を放す-

最近の彼は、首が座り体幹もしっかりしてきたので、大人が支えていればお座りの体勢を取れるようになってきた。
膝のせのわらべうた遊びなどをよく楽しんでいる。

私の膝の上で、オーボールやドリオを掴み、舐め回しているうちに、手を放してしまうことがある。
当然、床に落ちて音を立てる。
彼は驚くが、まだ自分の行動との因果関係は理解していないように見える。

たまたま視線を下に向けたときに、先刻まで自分が持っていた玩具を見つけて、注視したり、声をあげることはある。
でも、自分が手を放したので落下し、音を立て、結果として今そこにあるということはつながっていないのだろう。
この辺りを理解し、いわゆる「名のない遊び」を繰り返すようになるのは生後何カ月位からなのだろうか。
今は、手を放すこと自体が意図的ではないように見える。

調べてみると、7カ月頃から意識的に「モノを落とす」ようになるらしい。
そして、狙ったところにモノを落とす(意図した場所で手を放す)ことが、赤ちゃんにとってとても難しい身体操作であることも判った。

そういえば、1~2歳児は、積木を積んだり、チェーンリングを箱に入れるなどの機能訓練的な遊びを飽きることなく何度も繰り返す。
あの時期に、そのレディネスが整うのだし、遊びとして「面白い」ものになる、ということなのだな。

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