自由な作曲ができる!モード理論の基本。
1.自由な作曲ができる!モード理論の基本
モード理論という音楽理論がある。モードって、日本語では、「旋法」って訳すんだけどね。
一般の調性音楽とは違うヤツだよね。
そうだ。普通のJPOPとかは、調性音楽で作られている。
調性音楽って結局何?
わかりやすく言えば、長調と短調の音楽、みたいなものだよ。
なんでそれだと、自由な作曲ができないの?
調性音楽だと、たとえば、アボイドノートとか、つかっちゃいけない音とかあるよね。
そうだね。つかっちゃいけないよね。アボイドノートつかったら、不協和音になるもんね。
でも、モード理論には、このアボイドノートがないんだ。不協和音も、モードの響きとして理解されるからさ。
2.全ての基本は、ダイアトニックモード
実は、モードでは、長調と短調にあたるもののほかに、5つのスケール(音階)があるんだ。ぜんぶで、7個。これらが、モードの基本スケールとなる。
たとえば、7個ってなに?
たとえば、Cイオニアンスケール(ドレミファソラシド)、Dドリアンスケール(レミファソラシドレ)、Eフリジアンスケール(ミファソラシドレミ)、Fリディアンスケール(ファソラシドレミファ)、Gミクソリディアンスケール(ソラシドレミファソ)、Aエオリアンスケール(ラシドレミファソラ)、Bロクリアンスケール(シドレミファソラシ)、の7つだ。
ド(英語表記ではC。以下同じ)、レ(D)、ミ(E)、ファ(F)、ソ(G)、ラ(A)、シ(B)、それぞれが、出発点の、一番下の、ルート音(根音)になってるんだね。
そうだ。いま言った7個のは、全部白鍵しかつかってないから、ダイアトニックモードと言われている。そして、ルート音は自由に動かせるんだ。黒鍵を使うことになるんだけどね。
要するに、イオニアンモード、ドリアンモード、フリジアンモード、リディアンモード、ミクソリディアンモード、エオリアンモード、ロクリアンモードの7つがあるってことだね。
それらが、基本のモードになるんだ。
3.特性音について
実は、各7つのモードには、それぞれ、特性音というものがある。
特性音ってなに?
わかりやすく言えば、そのモードの特徴をあらわす音、みたいなものだよ。たとえば、長調と同じ、イオニアンモードでは、4番目の音(4th)だ。さっきのCイオニアンスケールでいえば、ファになる。
ふーん、ファをならすと、イオニアンモードの特徴が出るんだね。
あと、細かい説明は省くけど、ルート音と、3番目の音(3rd)と、特性音を中心に弾くと、そのモードっぽく聴こえるようになるんだ。つまり、さっき言ったCイオニアンスケールでいえば、ドとミとファだ。
ドとミとファをたくさんつかえば、イオニアンモードっぽく聴こえるわけだよね。
そうだよ。
4.モードでは、和音は必要ではない
実は、モードでは、和音は必ずしも必要ではない。
和音というか、コードというか、そういったものが必要じゃないんだね。
そうだ。でもやっぱり、和音がないと、さみしい気がするでしょ?
そうだね。やっぱり、和音は色どりをそえるものだからなぁ。
だから、モードでは、必ずしも必要ではないものの、一応、和音を鳴らすことが普通だ。
モードの和音に特徴はないの?
たとえば、4度堆積和音を使うと、モードっぽく聴こえる。まあ、必ずしも4度堆積和音を使う必要もないけれど。
4度堆積和音ってなに?
4度つまり、ドから見れば、4度はファだよね?で、ファからみれば、4度はシだよね。つまりそれらを堆積したもの、Cイオニアンスケールでは、ドファシが4度堆積和音の一例だ。
5.具体的にモードで音楽を作るには
まとめると、同じ、長調のスケール(音階)なんだけど、Cイオニアンスケールで、イオニアンモードの作曲をするときは・・・
つまり、ドとミとファを使いまくればいいんだよね?
のみこみが早いな!君は、実に、優秀だ!!
てれちゃうな・・・(笑)
同じ長調のスケールなんだけど、アボイドノートをつかっても良くなる。だから、自由な作曲ができるんだ。
モード、いいね。ボクも、モードで作曲してみるよ。
おう!まずは、ハ長調と同じ、Cイオニアンスケールで作って練習してみな。きっといいことがあるよ。
わかった!!
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