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【詩】抱き締める

別れの場面で君に抱き締められた

3歳年上の君は
半年~数年に1度会うくらいの
付き合いの長い友人
深い話もできる良き理解者で
かなり信頼している
と思ってる

それでも
久しぶりに再会し共に時間を過ごした後
別れを惜しむように抱き締めてくれる君に
嬉しいけれど戸惑う自分もいる
君にとっては自然な親愛表現も
自分にとってはそうじゃないから

パートナーには行う抱き締める行為を
他の人にはしようとも思わないのは
手放しで自身を委ねるほどには
感情を曝け出すことにためらいがあるから
絶対拒否されないという安心感を持つのは
容易いことじゃない

ずっと感情を抑えて育って来たんだ
もうそんな自分ではないとわかってもいる
それでも
息をするように自然に親愛表現できるほど
解放されてはいないんだろうね
慣れてないんだ

抱き締められることなく育ったことを
上書きした上で慣れさせようとしてるのかな
ただの感情の発露であって
何も考えてはいないかもしれない
それでも、ありがとう
…………また会おう、友よ



ヤマボウシの実。見出し画像はヤマボウシの花。花言葉は「友情」。



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