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中学1年生と「自分らしさ&多様性」をテーマにワークショップを実施!

こんにちは!Bridge Projectのゆいかです。1月26日に初芝立命館中学校1年生の5クラス、約140人を対象に「かがやけ!多様性ワークショップ」を実施しました。各クラス2コマいただき、ファシリテーター3人でクラスの中の多様性や自分らしさを輝かせる✨お手伝いをしました。

自分らしさ&多様性

多様性を認め合い、それぞれの個性を大切にしながら共生をしていくためには、まずは自分のアイデンティティと向き合い、自分がどんな人間か、どんな人間でいたいのか、どんなニーズがあるのかなどを理解する必要があります。「自分はなぜAさんが苦手なんだろう」「なんでこれが好きなんだろう」「なんでこんな気持ちになるんだろう」。そんな問いは、アイデンティティが形成される成長過程でとても大切です。
ただ実際は、自分らしさや個性について考える時間を持てないほど忙しい学生さんが多く、その結果、対人関係や進路でモヤモヤするけど、理由が分からないという状況も生じます。今回ワークショップに参加してくれた学生さんの中にも、「自分らしさについてたまに考えることがある人」は1クラス2、3人。ほとんどが自分のアイデンティティについてほとんど考えたことがありませんでした。

ワークショップの流れ

「違い」による仲間外れ

今回のワークショップでは、まず「違い」による仲間外れが起こる状況を疑似体験してもらいました。少数派グループのマイノリティーの気持ち、多数派グループのマジョリティーの気持ちを体感してもらいました。
「あなたは私と違うから、このグループじゃないよ、と言われると戸惑う」「自分と同じ特徴を持った人と出会った時、安心した」という声があがりました。そして、振り返りの時には、国籍や肌の色、性的指向などの「違い」が理由で多数派グループに入れない人たちがいると学生さん自ら気づいていました。
では、どのようにしたらこのような状況を防げるのか。どうしたら違いや多様性を楽しめるのか。そんな問いからワークショップは次のステージに入ります。

多様性って楽しいよ!

楽しんでもらうには、ゲームが一番!制限時間1分でクラスメイト一人一人との違いを探すゲームをしました。違いが見つかったら元気よく「はい!」と手を上げ、クラスの中の多様性をワイワイ楽しみました。

自分らしさを発見できるかな?

ゲームの後は自分らしさと向き合う時間をつくりました。自分は何が好きかな?何が嫌いかな?家族やクラスではどんな立場?国籍や言語は?どんな性格?何を大切にしている?など自分に問いかけながら、アイデンティティを構成する要素を「自分らしさの花」に書きました。
次にグループワーク。「自分らしさの花」を見せ合いっこしてから、グループ内の共通点を探し、カラフルな花びらに書きました。そして出来上がったのが。。。クラスの「らしさの花」!

生徒さんの前には「自分らしさの花」、輪の中心にはクラスの「らしさの花」

安心して学校生活を過ごすには…

お互いの自分らしさを大切にすることは重要。じゃあ、それぞれが自分らしく安心して学校生活を送るためには何が必要?ワークショップの最後には自分や他人のニーズについて考える時間を少し設けました。カラフルなニーズカードから学生さんが選んだカードは「自尊心」「認められる」「理解」「優しさ」「自由」「成長」「独立」などなど。
最後には、しっかりと自分やクラスの皆と向き合った自分に大きな拍手をして終わりました!

学生さんの感想

多様性や自分らしさを尊重し合うことは大切、という感想が多かったですがね。感想の一部をご紹介します。

自分が好きなこと・嫌いなことは人と合わせずに、自分の本当の気持ちを考えて友達に言えることがとても大切だと改めて思いました。

自分を出して嫌われてると思っているのでずっと押さえていますが、これから先ら全員が全員を受け入れて、優しさのあるクラスになればいいなと思います。

違う考えを持っている人は苦手だと知らぬうちに思っていたけど,違う考えを持っている人と話すのは,楽しいという考え方があるのだと知って面白いと思いました。

多様性は必要だと思っているが、シールの時に(違いによる仲間外れのワーク)おでこに貼ってあるものの色の違い一つで分かれたので、僕たちも多様性にあまり踏み込んでいないと思った。

自分と他の人がそれぞれ違うことで、違う意見が出たりするのが個性あって良いと思いました!

最後に

ファシリテーター全員、学生さんの真っすぐで純粋な気持ちに心を打たれました。1回のワークショップでは自分のことを深く理解し、お互いの個性を完全に受け入れることは難しいです。ただ、「自分ってどんな人間なんだろう?」「クラスで過ごす時、自分や周りの友達はどんな気持ちで、どんなニーズがあるんだろう?」と考えるきっかけが提供でき、違いや多様性が楽しいということが少しでも伝わったのであれば、成功だと思います。1年後に成長した皆にまた会えたらいいなーと、願っています。

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