情報の太平洋でブランド船を見つけてもらうために
世界中で生成、取得、複製、消費されるデータ総量というものがあり、2010年と比較して昨年は約60倍増となったそうです。2020年は59ゼタバイト量という、聞いたこともない単位の情報量で、それはまだすさまじいスピードで膨れ上がっているそうです。下に参考サイトをつけておきます。そんな中で、皆さんはブランド情報を発信するに当たって、一度ゼロベースで考えておいて方がいいんじゃないのかという。肝の話をしようと思います。ちなみにこの情報元はアメリカの市場調査会社、International Data Corporation(IDC)が2020年5月に行った発表らしいです。グラフが右肩上がりで気持ちよく急上昇中です。
世界のデータ情報量は
ここ10年で、60倍増へ
今後3年間に作成されるデータ総量が、過去30年間に作成されるデータ総量よりも多くなり、今後5年間で、世界中で過去の5年間のデータの3倍以上のデータが生成される。(上記サイト引用)
59zetabyteってなんぞや、と興味があったのである程度測れる尺度に落とし込んでみました。以下です。
例えば、スマホのダウンロード総量だけになりますが、20GBの携帯パケプランを契約していたとします。
20GB/日 × 365日 = 7300GB
→ 1年でのスマホだけのダウンロードデータ総量
7300GB × 80年 = 584000GB
→ 1人がスマホ20GBプランを80年ほど使い続けた場合
59ゼタバイド※世界2020年データ総量 ÷ 584,000GB/1人の生涯データ消費量 = 101,027,397GB
→ 1億人分のデータ量(日本人口1.26億人に近い)
現在の日本の全人口が1生涯を通じて消費するデータ総量が、世界では昨年1年だけで生成され、複製され、消費されているってことみたいです。
そして引用にもあるように、このデータ量は今後3年間に作成されるデータ総量が、過去30年間に作成されるデータ総量よりも多くなるそうです。
すさまじい。
加えて、私たちが接するデータはインターネット上だけにあるわけではありません。データの生成物としての「物」「広告」「サイン標識」「TV」「ラジオ」の情報にも取り囲まれて生きてます。あるいは、そして私たちは動物ではないので、未来や過去の時間軸の延長で考えなくても、悩まなくてもいい心配事だったり、予測だったり、後悔などの感情に脳を支配されることもあるわけですが、さて。こんな中で、
(すごく前置きが長くなってすみません)
新規顧客の記憶に、
無名のブランド情報が
留まるのだろうか?
常々感じるのですが、情報って「内容」より大切なことがあるなと。
情報の内容 < 情報の伝え方
あと伝わらない情報に、情報としての意味はありません。なぜなら届かないからです。ただの誰にも読まれないメタデータです。読まれないnoteにも「記録する」ことにおいての意味はあっても、「伝える」ことにおいての意味はない。ブランドはどうでしょうか。開発して、サービスを考え、つくり、発売することにおいての経験やノウハウはえられたとしても、人に知られず、買ってもらえないことにおいては、ブランドを作る意味はないです。
ついでにデザインの話にも触れておきますが、情報をただ並べるだけでは全く意味がなく、うまく整理して相手に「伝えること」ができて初めて情報の意味をなします。ですので、いくら素敵にきれいにデザインされたものでも、伝わらないものは「ない」にほぼ等しい。それはもうアートよりになるというか。
ではどう伝えていくのか?
その方法や知識を専門家以外の方でもこれからご自身でブランドを作るのであれば、確実に必要となるのだと思います。
「ブランド発信」は誰でもできます。
→ 発信の仕方で「認知の差」が生まれます。
誰にでも「個性」はあります。
→ 個性の発信の仕方で「印象の差」が生まれます。
次回は、「ファンを増やすセルフブランドのつくり方 ⑦」でこの話の続きを展開していきます。