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短歌・和歌

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短歌+ショートエッセイをつづったものなどを投稿します。
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#今日の短歌

短歌+ショートエッセイ:新品の遺跡のような

短歌+ショートエッセイ:新品の遺跡のような


すこしずつ街は遺跡になってゆく 人より思索を深めた顔で
/奥山いずみ

 去年、指の骨を折ってから、年が明けて2月になってもだらだらと通院が続いている。それも、家からも職場からも離れた、生活圏にない場所の病院へ。指の治療ができる専門医が整形外科のなかでも限られていることや、家から近い病院では治療ができなかった関係で、そうなってしまった。

 通院の道のりではいつも、移動に時間がかかるのと、仕事に

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2024年 掲載いただいた短歌まとめ

2024年 掲載いただいた短歌まとめ

こんにちは。奥山いずみです。
社会人をしながら、短歌を趣味でつくっていて、今年10月まで新聞歌壇などに投稿していました。

今年の締めくくりに、自分用の記録もかねて掲載いただいた短歌をまとめておきたいと思います。
*リンクのあるものは、選者による評が掲載されています。

毎日歌壇 水原紫苑 欄

1月22日
みじめさを塗り絵であらわすわたくしの目の充血に咲きしヒナゲシ

4月1日
電話越し わたし

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短歌+ショートエッセイ:ほろ酔いの会話

短歌+ショートエッセイ:ほろ酔いの会話

三本のビールが会話を淡くしてひとなつっこい笑顔がのこる
/奥山いずみ

 9月から11月にかけて、住んでいる地域で開講されている起業セミナーに通っていた。大きな事業を立ち上げよう……などというつもりではなく、自分のなかで個人事業主として働き始めそうな予感があり、ビジネスをするうえでの作法というか、いろはを学んでおこうと思ったのだ。

 行ってみて、予想とだいぶ異なる収穫があった。

 セミナー受講

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