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売れる本、売れない本問題。開店13日目

古本屋をやっていると、日常的に本を捨てなければいけない場面に遭遇します。

一般的には100円コーナーで売れなった本。こういった本は容赦なく捨てなければいけません。ただ、その売れない本の中にいい本が混ざっていたら・・・どうしても処分を躊躇してしまうのが読書好きの人間というもの。ビジネスと趣味をごっちゃにしてはいけません(日常的にしていますが)。

また、当店もネットで本を売っています。しかし、売ってもほとんど利益が残らない本(CDやDVDなども)もあります。そういった本は特価コーナーに回るのですが、特価にしても売れないだろうな・・・と思う商品はあるものです。そういった時も判断を迷います。

また、これから品出しする本の中にも、100円で売れるかどうか判断しにくい本で、ネットでも売れにくい。そして更に売れたとしても利益が残りにくい商品ってあるのです。そういった商品を手にした時にも、動きが止まります。一時的に頭がフリーズしてしまうことも。

こういったときは、かつてのBOOKOFFのオペレーションの見事さを思い出します。本は定価の半額で店頭にならべ、ある一定期間売れなかったら全て100円に。そしてそれでも売れなければ処分。このオペレーションに迷いはありません。ビジネスってそうやってやるもんですよね。

しかし本日、ブックスミタカの店主はビジネス的に売上を上げたいが、古本屋的にもいい本を残したい。本を捨てるのはもったいないし、忍びない。典型的なダメ男ですね。迷っていました。

しかし今日、移転作業をしている時に気がつきました。

中央線三鷹駅から西武柳沢駅に引っ越してきた理由は、家賃の負担を少しでも軽くするためでした。そして家賃は1日あたり7000円も安くなったのです。そう、家賃が一日7000円も安くなったのであれば、もっと贅沢に、思い切って好きなように商売していいはず。

なので、売れないと思った本はどんどん処分し、これは売りたいと思った本は残す。当たり前ですが、これで行くことにしました。ナシにするのは「もしかしたら売れるかも・・・」という淡い希望とセコイ金勘定。

まだまだ店は本だらけで片付いておりませんが、これからは判断を早くし、どんどんキレイにしたいと思います。

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