ブックスミタカ(旧BOOKS三鷹)の店主が書く個人的なブログ

17年営業を続けていた三鷹駅から西武柳沢駅前に引っ越してきた古本屋です。

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17年営業を続けていた三鷹駅から西武柳沢駅前に引っ越してきた古本屋です。

最近の記事

SNSに溢れる知性とお金

SNSなどを見ていると、インフルエンサーの投稿にたくさんの注目が集まっている。彼らは頭がよさそうだ。反射的に「そうだ!」と思える程度の投稿で、多くの人の目を引き付ける。度々登場しているNHKをぶっ壊す!と言っている人などがその代表例だろう。 また、優雅な生活をおくっている様子をSNSに投稿している人もいる。それがブランディングであることは誰もがわかっている。しかし、その巧みな言葉をマスコミやインフルエンサーが取り上げるので、やはり彼らも注目される。 しかし、ここでよくよく

    • 「あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント」

      今朝は強い北風が吹き荒れる最悪の天候でした。昼過ぎから徐々に風は弱まったものの、古本屋にご来店くださったお客さんは数人のみ。色々な意味で寒さが身に染みる一日でした。秋は一体どこへ行ってしまったのでしょう。 そんな寒い古本屋で、「あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント」という本を読みました。著者は店主が好きな演出家の鴻上尚史さん。本当に、ちょっとでも参考になればと本書を手に取りましたが、読書前の期待値を超える内容でした。もしかしたら、今日から新しい自分を発見することになるか

      • 生命の循環について妄想しました

        先日、著名な学者さんがお亡くなりになったとき、「もし優秀な人々が永遠に生き続けていたら、私たちの文明はどれだけ進化していただろう」と考えました。これは単なる店主の思いつきですが、人間の寿命について思考するきっかけとなりました。 生物学の本を読むと、私たち生物は両親から遺伝子を受け継ぎ誕生し、次の世代にその遺伝子を引き継ぐために生きて、その役目を終えた後はお役御免で死を迎える運命にあると書かれていました。要するに、私たち人間でさえ「種の繁栄のための歯車」の一つにすぎないという

        • 「バッタを倒しにアフリカへ」

          今日は本がたくさん売れました。このポジティブな言葉でこのブログをはじめられる日は早々多くはありません。 そして今日は以前から少しづつ読み進めていた「バッタを倒しにアフリカへ」をついに読了しました。この本は昆虫学者が書いた本であるにも関わらず、内容としてはほぼエッセイ。凄く読みやすいし、何よりも面白い。普段はイライラするような待ち時間も、この本があれば楽しい時間を過ごせました。 とはいえ、この本が話題になっていたのは結構前で、2018年に新書大賞を受賞しています。現在は20

        マガジン

        • 凡人店主の読書術
          2本
        • 完全解読
          4本
        • 吾輩は古本屋である
          3本

        記事

          道路にまつわる、こんな話を聞いた

          今朝は朝10時から歯科検診に出かけてきました。30分ほどで終わったので、いつもより90分早く古本屋を開けました。すると、100円の本がどんどん売れていく…おかげでまぁまぁ売上が上がりました。しかし、その後は客足がパタリと途絶え、夜になって諦めていると閉店間際になってからパラパラと500円前後の本が売れました。この開店直後と閉店直後に本が売れるって非効率すぎ。古本屋が悩ましいのはこういうとこ。 そして、今日X(旧Twitter)を見ていたところ、店主がお世話になっていたブック

          「時給1500円」という選挙公約を聞いて個人店の店主が思うこと

          今日もまったく本が売れない一日でした。そして、本の買取もありませんでした。いい本をお売りいただき、それを販売できれば古本屋はやっていけますが、その両輪がスムーズに回りません。まずは良い本をお売りいただけるような古本屋にならなければと思います。 そして、古本屋と関係ない話ですが、先日の選挙で話題になっていた「時給1500円」について考えることがあったので、それについて今日はブログを書きたいと思います。 まずハッキリと書いてしまえば、我々個人店が「時給1500円」を支払ってお

          「時給1500円」という選挙公約を聞いて個人店の店主が思うこと

          闇バイトの犯罪を古本屋が防ぐのは難しい

          今日はなぜか50円の本や雑誌がよく売れました。とはいえ、特価本を何冊販売しても売上が積みあがることはありません。古本屋というのは、人気の単行本をガッツリ高価買取して、それを高値で販売できたら儲かるのですが、それが難しい時代となっております。 ところで先日、闇バイトの記事を読んでいて、「ふ」と思うことがありました。あの、悪い大人がSNSを使って金銭に困っている若者を集め、泥棒などを行なわせるという、捕まえるのが難しい犯罪です。 実は、古本屋の歴史は犯罪と隣り合わせでありまし

          三鷹のご縁

          今日は昼過ぎから小雨が降る悪天候。しかし、午後三時ころに、本をお売りくださるお客さんがご来店くださいました。買取が終わり、思ったより高く買取してもらえたという喜びの声を聞いて安堵し、最後に身分証の提示をお願いしました。 すると、そのご住所は三鷹だとわかりました。普段、個人情報を確認してのお話は極力避けておりましたが、お客さんの好意的な雰囲気を確認して大丈夫だと判断し、「三鷹からいらしたんですか?」と質問しました。 すると、お客さんは当店を三鷹時代にご利用いただいていた方だ

          新聞は衰退した。本はどうなる?

          今年は冬を越せない古本屋が出てくるような気がします。当店の売上が鈍っていることは当然ですが、一部の有名店を除き、ほとんどの古本屋が更なる苦境に立たされている。これは時代の節目が近づいているということかもしれません。 話は変わり、久々に新聞を読みました。店主の実家では、未だに朝日新聞をとっているので、それを開いたのです。すると、わかっていたことですが、レベルの低い通販の広告や健康食品の広告ばかりです。今どき新聞を読んでいる人の情報収集レベルが知れるというものです。 そこで思

          隣町のBOOKOFFが閉店しても西武柳沢の古本屋に影響はない

          寒波が到来した上に、米国大統領選挙でトランプ氏が優勢というニュースが流れてから、古本屋の売上はパタリと止まりました。おそらく、多くの人がテレビのニュースに釘付けになっているのだと思います。仕事帰りに当店に寄ってくださったテトラさん曰く、今日のお仕事は暇だったとか。やはりそうでしたか。古本屋ではなくとも影響はあったんですね。 しかし、本来であれば、当店は売上が上がってもおかしくないはずです。なぜなら、現在、隣駅のBOOKOFF田無店が移転のために閉店しているからです。だから、

          隣町のBOOKOFFが閉店しても西武柳沢の古本屋に影響はない

          「524人の命乞い 日航123便乗客乗員怪死の謎」

          今日は開店直後から100円の本がよく売れました。しかし、その後は客足が徐々に途絶え…最終的にはいつも通りの売上となりました。しかし、本を寄贈したいというお客さんや、このブログを読んでくださっているお客さんが現われたりと、割とインパクトが強めに残った一日でした。 そんな日に、更にインパクトが強い本を読みました。「524人の命乞い 日航123便乗客乗員怪死の謎」という本です。この本の内容はかなり衝撃的なので、おそらく読書後の感想は人によってかなり変わってくると思います。 皆さ

          「524人の命乞い 日航123便乗客乗員怪死の謎」

          読書で老化を防止する

          最近、本を読んでいて、一読で理解できないことが度々起きるようになりました。もちろん難しい文章であれば、そういったことは日常的におきていましたが、ここ数日はそれほど難しくない文章でも、ややこしい内容のときに理解が遅くなる機会が増えています。 これは間違いなく加齢による能力低下ではないか…または認知症?と、やや心配になる訳ですが、ボケてしまうのは人間である以上ある程度は仕方がないことです。しかしながら、その衰えに抗うことはできるはず。では、どのようにしたらボケの進行を抑えること

          「脳を活かすスマホ術」に釣られてしまった

          今日は100円の本がたくさん売れました。そういう日です。ただ、初めてお見掛けするお客さんや、インパクトが強いお客さんが多かったので、なんとなく売上が上がっているかなと期待してレジを閉めましたが、思ったほど売上はありませんでした。 そして、今日は帯に目を奪われて一冊の本を読みました。「脳を活かすスマホ術」という本です。帯には、なんと「スマホはどんどん使いなさい!」と書いてある。煽られているのはわかっていたのですが、思わず読んでしまいました。 著者はスタンフォード大学で哲学を

          「脳を活かすスマホ術」に釣られてしまった

          『なによりも読書を優先する』:凡人店主の読書術②

          本日はハロウィンです。当店でも先週からハロウィン企画として、飴玉やのど飴をお客さんにお配りしてきました。すると、意外なほどに喜こんでいただけました。しかしながら、売上にはハロウィン効果はなく、本日も寂しい売上となりました。 読書の前に決めること引き続き、読書に対する心構えについて書きます。凡人が読書をするのであれば、『なによりも読書を優先する』という決断をすることをおすすめします。なぜかというと、忙しい日常生活の中では、本が読めないのが当たり前だからです。これを覆すために、

          『なによりも読書を優先する』:凡人店主の読書術②

          少しづつ読書で成長

          当たり前ですが、人がいきなり頭が良くなることはありません。突然成功者になることもありません。当然、悟りを開くこともありません。だから、人は、少しずつ、少しづつ、学んだり、考えたり、行動していくしかありません。 読書もこれと同じです。名著を1冊読んだから覚醒することはありません。だから継続して色々な本を読んでいく必要があるのです。もちろん、その間にYouTubeやSNSなどのメディアで学ぶこともありでしょう。とにかく学びを止めず、吸収を続け、好奇心を持ち続けることが大事だと思

          蜂窩織炎になり、足が腫れました

          昨晩、古本屋を閉めた後にランニングに出かけ、終えた後にお酒を飲んでいると、蜂に刺されたかのように足が腫れあがってきました。しかし、こんな時期に蜂に刺された記憶はありませんし、そもそも吸い口も見当たりません。また、いくら患部にキンカンを塗っても腫れが収まる兆しがありません。仕方なく、患部を冷やして寝ることにしました。 そして今日、ネットでググっていると、「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」という感染症があることを知りました。要は、傷口から何らかの細菌が侵入し、炎症が起きているのでは