芥川龍之介の名作短篇『蜜柑』を村上春樹スタイルで現代文学に蘇らせる実験と結果 | AIとの対話 特別編 | #芥川龍之介 #村上春樹 #Mandarins #CharlesDeWolf
Introduction part1
本日は"AIで試したい"のTOP5に入る「日本文学を再生させる方法」に焦点を当てたいと思います。今回は明治維新以降の日本文学に焦点を当てさせて頂きますが、明治維新以降だけでも それはもう本当に沢山名作はあります。されど若い方があまり好んでお読みになられないのは本当に勿体無い。その原因はやはり 文体にあるのでは?と、では現代語に翻訳して、更に現代を代表する村上春樹スタイルに翻訳すればどうなるか?の実験と結果です。note記事が1万を超えるように長くなってもいけませんので、冒頭のみとさせて頂きます。又、本日選択したお題は私の敬愛する芥川龍之介27才の名作短編「蜜柑」でどうぞ、よろしくお願い致します。私にとって「蜜柑」は、「瞬時の恩寵」と云いますか?「刹那の美しさ」と云いますか?、兎に角言葉の描写が美しく、文字を読むだけで4Kで、『瞬時の名画』の映像が心に投写されますもので、お許し下さい。更に私のnoteはDEEPに個人的な趣味趣味の領域に入って行きますが、見解に誤認がありましても、田舎者の本屋の価値観でございます。(同地域の私以外の住人の方は中核市ですので皆さん充分都会人です。) どうぞ笑ってお許しを頂ければ幸いです。
本日の記事は以下マガジンに『AIとの対話 特別編』として収録させて頂きます。
空想SDXL : Introduction part2
で、ここでまだイントロですが…SDXLで当時の芥川龍之介はどんな感じで執筆していたんだろう???と空想SDXLで…
芥川龍之介 空想SDXL「執筆の風景」
+村上春樹 空想SDXL「執筆の風景」
蜜柑
蜜柑 : 村上春樹スタイル GPT-4 version
曇り空が広がる冬の日暮れだった。僕は横須賀からの上り電車で、二等車両の隅っこに腰を落ち着けて、ぼんやりと発車の合図を待っていた。電灯が既についている車両の中には、珍しく僕以外の乗客はいなかった。窓から外を眺めると、薄暗いプラットフォームにも、今日は珍しく見送りの人々の姿はなく、ただ、檻に閉じ込められた小犬が一匹、時折悲しげに吠えていた。これらはその時の僕の気持ちと、奇妙なほど似ている風景だった。僕の頭の中には言葉にできない疲れと倦怠感が、まるで雪空のようなどんよりとした影を落としていた。僕はコートのポケットに深々と両手を突っ込み、その中に入っている夕刊を取り出す気力さえなかった。
ところが、やがて発車の合図が鳴った。僕はかすかな安堵感を感じながら、後ろの窓枠に頭をもたせて、目の前の停車場がずるずると後ろに滑っていくのを待っていた。しかし、それよりも先に、けたたましい下駄の音が改札口の方から聞こえてきた。それと同時に、車掌の怒鳴る声と共に、僕が乗っている二等室のドアががらりと開いて、13, 14歳くらいの少女が一人、慌てて中に入ってきた。すると、汽車はゆっくりと動き出した。一本一本目が行くプラットフォームの柱、置き忘れられた水車、そして赤帽子のポーターがチップを貰った誰かにお礼をしている様子――それらが、後ろに引きずられるように消えていった。僕はやっとほっとした気持ちになり、煙草に火をつけながら、初めてだるそうなまぶたを上げて、前の席に座っている少女の顔をちらりと見た。
その少女は、ツヤのない髪を銀杏形にきちんと結び上げ、頬は皮膚がザラつくほどにあぶらっぽく赤く燃えているひなびた感じの田舎者のような少女だった。しかも、あたる部分が汚れている萌黄色のニットのスカーフを首に巻き、膝には大きな風呂敷包みがあった。その包みを、霜焼けのような手で抱え、その手の中には、三等の焦げ茶色の切符がしっかりと握られていた。僕は彼女の下品な容貌を好まなかった。彼女の服装が不潔で、二等と三等の区別もわからない鈍感ぶりにもイライラした。だから僕は、一つにはこの少女の存在を忘れるためもあって、タバコに火をつけ、手元の夕刊を無邪気に広げて読み始めた。するとその時、夕刊の上に落ちていた光が突然電灯の光に変わり、粗末な印刷の何列かの文字が意外なほど鮮明に僕の視界に飛び込んできた。無論のこと、列車は今、横浜線に数多くあるトンネルの最初の入り口に入ったのだ。
感想 : 芥川龍之介の名作短篇『蜜柑』を村上春樹スタイルで現代文学に蘇らせる実験と結果
プロンプトには、『原文に忠実であることは大前提で』一筆入れさせて頂いたのですが、結構アレンジしているようにも見受けられます。されどおおまかにはいい感じなのではなかろか?と思いました。しかし、これはGPT-4には罪はなく、ひとえに私のプロンプトに問題があったのではなかろか?と感じた次第です。
しかし、ここで終わっては「なるほどね」で終わってしまいますので、Charles De Wolf (英語翻訳)版を更に日本語で翻訳させて頂きます。
こちらで私が推奨させて頂いた日本語→英語→日本語の方法で進めます。
私は、Charles De Wolf氏の翻訳もかなり評価しておりまして、村上春樹さんも次のようにおっしゃっています。
「言葉の流れが芥川の文体の最大の特徴です。 決して停滞することなく、まるで生き物のように動き続けます。彼の言葉の選択は直感的で、自然で、そして美しいのです。—村上春樹」
御意…それでは進めます。
蜜柑 : Charles De Wolf氏の翻訳を更に翻訳 version
雲に覆われたある冬の日の夕方、私は横須賀発の東海道線に乗り込んだ。二等車の隅に席を見つけ、座って汽笛をぼんやりと待った。奇妙なことに、その時間にもかかわらず すでに照明が点いている客車に乗客は私ひとりだけだった。窓から暗くなったホームを見ると、そこも妙に閑散としていて、見物客すら残っていない。ただ、檻に入れられた子犬が寂しそうに数瞬ごとに鳴き続けているだけだった。
その光景は、私の気分と不気味に一致していた。迫りくる雪雲のように、言いようのない疲労と倦怠感が私の心に重くのしかかっていた。私は手をオーバーのポケットに深く突っ込んで座っていたが、あまりに疲れていて夕刊を取り出すことも億劫でできなかった。
やがて汽笛が鳴り響いた。少しでも憂鬱な気持ちが晴れると 私は窓枠に頭をもたげ、駅がゆっくりと遠ざかるのを半ば無意識に見ていた。しかしその時、改札口から乾いたカラカラという下駄の音が聞こえ、すぐに車掌の罵声が続いた。二等車のドアが開け放たれ、10代の少女が飛び込んできたのだ。
その瞬間、震動とともに列車がゆっくりと走り出した。プラットホームの柱は次々と通り過ぎ、まるでうっかり置き去りにされたような水車、赤い帽子を被ったポーターが乗客の誰かに感謝の言葉を述べていた。これらはすべて、切ないためらいを感じたかのように、窓に押しつけられた煤(すす)から落ちて消えてしまった。
ようやく安心した私は、マッチでタバコに火をつけ、物憂げな目を上げて、初めて反対側の席に座っている少女を見た。彼女は艶のない髪をイチョウの葉風に結っていた。常に手の甲で鼻や口をこすっているせいか、頬はカサカサで不快なほど赤かった。彼女はまさに田舎娘の典型だった。
黄緑色の薄汚れた毛糸のマフラーが膝までゆるく垂れ下がり、その上に布で包んだ大きな荷物を抱えていた。その両手には赤い三等席の切符が必死に握りしめられていた。
私は彼女の下品な顔立ちに非常に不快感を覚え、さらに汚れた服装に嫌悪感を覚えた。さらに私の苛立ちに拍車をかけたのは、この少女は2等と3等の切符の違いもわからないほど頭が悪いのではないかという思いだった。彼女の存在を頭から消し去るために、私は新聞を取り出し、膝の上に広げ、タバコを吸いながら読み始めた。
突然、外からの光は一挙に室内の電灯の光に消され、今度はどこかの欄に印刷されたひどい文字が奇妙に鮮明に浮かび上がってきた。横須賀線の数あるトンネルのひとつに入ったのだ。
感想 : 蜜柑 : Charles De Wolf氏の翻訳を更に翻訳 version
三島由紀夫が米国とフランスで人気があるのは翻訳の力もあると思っていましたが、Charles De Wolf氏の翻訳も素晴らしいですね。若い方がお読みになられるのならば…ちょっと読み慣れた方はこっちの方がいいかもしれません???+それよりもっと私のGPT-4のプロンプトを昇進させます。こちらの翻訳については、大体翻訳ですので、取りこぼし等ご容赦ください。では本日はこの辺りで失礼致しました。
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