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「1991年の敗者髪切りデスマッチ」と「2000年のクラッシュ・ギャルズ」

「極悪女王」

あちこちで話題になっていますね。特に「長与千種 vs ダンプ松本」の敗者髪切りデスマッチが。

実際にこの試合がおこなわれたのは1985年。私が女子プロレスを見始めたのは88年で、クラッシュ・ギャルズは活躍していましたが、ダンプさんは現役を退いていました。なので、私のなかで女子プロレスの敗者髪切りデスマッチといえば、91年におこなわれた「ブル中野&井上京子 vs アジャ・コング&バイソン木村」です。

前年11月の金網デスマッチでは、ブル様がコーナーではなくケージの頂上からギロチンドロップを放って勝利(飛ぶ直前の手を合わせる姿が心に残っています)。ゆえに髪切りはアジャ様が勝つのかなと予想していました。

ブル様のYou Tubeチャンネルに、その一戦について語っている動画があります。当事者の3人が出ているのでかなり貴重です。当時のイメージとは異なるエピソードの数々に驚かされました。

もうひとつ。ご存知の方も多いと思いますが「極悪女王」で昭和の女子プロレスに興味を持った方へオススメの本を紹介させてください。

待望の復刊とのこと。私が持っているのは、文藝春秋から出ていた黄色い表紙の単行本。そちらは文庫も含めて品切れのようです。

全日本女子プロレスという会社の実態に圧倒されました。いまだったらあり得ない。爆発的なブームを生み出したクラッシュ・ギャルズ。華やかなスポットライトの陰で二十歳そこそこのふたりの身に起きていたこととは? 

ちなみにクラッシュは2000年に「クラッシュ2000」として再結成しています。この試合は入場も含めて昔から大好きで、人生で50回は見ています。よろしければぜひ。クラッシュの入場は5分50秒ぐらいから。最高のレスラー4人による極上の死闘です。

2024年のハードボイルド書店員でした。

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!