「WWEスーパースター」がくれた決意
KAIRI選手、おかえりなさいませ。
WWEではアスカ選手との「カブキ・ウォリアーズ」で活躍し、タッグ王座に就きました。特にフィニッシュの「インセイン・エルボー」(身体をV字にして落とすダイビング・エルボードロップ)がオリジナルムーブとして認知されたのは本当にすごいこと。
WWEには「他の選手のフィニッシャーを使ってはいけない」という暗黙の掟が存在します。しかしダイビング・エルボードロップをフィニッシュにしている選手がいたにもかかわらず「フォームが独特だから」と使用を認められたのです。オリジナリティを世界で認められるってすごくないですか?
実は学生時代、私もアメリカに行きたいと考えていました。旅行ではなく住みたいと。キッカケはやはりプロレス。当時WWEで活躍していたTAKAみちのくという日本人レスラーの生き方に憧れたのです。
彼は週刊プロレスで日記を連載していたのですが、あるとき「メールをくれたら必ず返す」と書かれていました。「まさか」と疑いつつ、さっそく自己紹介と海外に興味がある旨を送りました。
返事は、、、来ました!
送信者の名前が「Takao Yoshida」という本名だったことに感動しました。内容も覚えています。
「何でも外に目を向けるのはいいことだ! 若いうちにやれることやっておけ! それが将来おまえの大きな財産になるだろう。大きくなれよ!」
あれから数十年。私は「やれること」をやって「大きく」なれたのでしょうか? 大江健三郎「見るまえに跳べ」じゃないけど、結局は何もできずにズルズル来てしまったような。
2年前に働き方を変え、noteでコラムや小説を発表するようになったのが、もしかしたら初めて「やれること」をやった瞬間だったかもしれない。
でももう遅いなんて思いません。
TAKA選手やKAIRI選手みたいに、たくさんの人から認められ、喜んでもらえる物書きになりたい。改めて決意しました。