来月、私は「東野圭吾」に挑戦する
東野圭吾さんの最新長編小説が9月に出ます。「悪意」「新参者」などで知られる「加賀恭一郎シリーズ」です。
しかもタイトルが「あなたが誰かを殺した」。明らかに同シリーズの「どちらかが彼女を殺した」「私が彼を殺した」を意識しています。
いずれも7月に新装版が出ました。
巻末に袋綴じが付いています。謎解きに自信のある方なら必要ないでしょう。しかし私は愚鈍ゆえ、中を見るまで真相がさっぱりわかりませんでした。最初にノベルスで出たときは袋綴じすらなく、編集部に問い合わせが殺到したとか。
「あなたが誰かを~」の構成がどうなるのか興味深いです。やはり文庫になるまで袋綴じはお預けでしょうか? 前の二作とは異なる手法が施されている可能性もあります。いまはネットで検索すれば何でもわかってしまうゆえ、方向性を変えてくるかもしれない。
ちなみに私はミステリィの犯人や真相を見抜くのが大の苦手。せっかくエラリー・クイーンや島田荘司さんが「私は読者に挑戦する」とやってくれてもスルーし、黙々とページを捲るタイプです。
おかげで学生時代にサウンドノベル「かまいたちの夜」を遊んだときは大変でした。何度やっても悲惨なバッドエンド。さすがに嫌になりました。とっくの昔にクリアした友達が休み時間に騒いだおかげで犯人が誰かは知っていたし。
まあでも頑張ってどうにか捕まえました。少しヒントは貰いましたけどね。
「かまいたち」と「ポートピア連続殺人事件」は、プレイしたことはないけど犯人は知っているという人が多い気がします。何だかもったいない。考えてみれば、そのふたつも「どちらかが~」や「私が彼を~」と同じく、自力で真相へ辿り着くことが求められていたわけです。
久し振りにあの感覚で読むのも面白そう。というわけで、来月は東野圭吾に挑戦します。発売は9月21日。お求めはぜひお近くの書店にて。