「ならず者」に学ぶ「不運」対処法
「人間万事塞翁が馬」
多種多様な「人生」の真実を軽々しく定義づけるつもりはありません。でもたしかに運命の転機は多くの場合「不運」の形で現れる気がします。
たとえば私は失業中にnoteを始めました。コロナ禍で職場が決まらず、考える時間が十分にあったからこそ「新たな道」を見つけられたのです。
2019年5月、エル・デスペラード選手は「タカタイチマニア2」で葛西純選手と対戦し、パンチを食らってアゴを骨折しました。おかげで直後に控えていた「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」を欠場。新日本主催ではない興行に出て重傷を負い、本来のスケジュールに穴を開けたわけです。
会社の評価は下がったでしょう。でもこれをきっかけにして彼は変わりました。顔面パンチを技のレパートリーに入れ(厳密には反則ですが)、デスマッチ時の荒々しい感情を普段から曝け出すスタイルに開眼していったのです。
もうひとつのきっかけは、2020年6月に無観客でおこなわれた石井智宏選手との一戦。「NEW JAPAN CUP」の一回戦でした。ヘビー級主体のトーナメントに軽量級の彼が参加したのは外国人選手が来日できなかったから。これも「塞翁が馬」の好例でしょう。
「何で自分が?」と嘆く気持ちは誰しもあります。無論私にも。退勤時間を過ぎてから対応したお客さんが厄介な人だったときとか。「ちゃんと時間通りに来てよ〜」と同僚を恨みつつ残業しています。
でもこういう経験を重ねていると、不測の事態が起きてもどうにかできる対処力が磨かれます。あといい意味で神経が太くなる。仲間や会社のことを慮りつつ「俺は知らん」「自分は自分」と半分他人事にもできる。社会人のメンタルはこれぐらいでちょうどいいと学べました。
「不運」を「不運」で終わらせるか否かはその後の自分次第。デスぺ選手を見習い、私もnoteと職場で新たな景色を作っていきます。