ハードボイルド書店員と「アントニオ猪木」
10月5日に出た号は、あっという間に売り切れました。
2009年6月、プロレスリング・ノアの三沢光晴選手が亡くなった際、週刊プロレスは同誌初の重版をしました。雑誌担当だったのでよく覚えています。
今回は重版をせず、代わりに↓を緊急発売。
蝶野さんのインタビューが心に染みました。やっぱりそうだったのかと。お求めはぜひお近くの書店にて。
他の出版社も、今後ムックや関連本を出すでしょう。気になります。でもまずは↓を再販してほしい。
集英社から出ていたDVD「燃えろ!新日本プロレス」です。猪木さん関連の号だけでも、ぜひ復刊をお願いします。特にモハメド・アリとの異種格闘技戦には歴史的な価値がありますから。
余談ですが、以前勤めていた書店でこのシリーズのフェアを開催しました。その際、手先の器用な同僚がパネルを作ってくれまして。「何か一言入れたいけど、いいアイデアある?」と訊かれました。
どう返したと思います?
答えは「時は来た!…それだけだ」
バラエティ番組で時々ネタにされるので、プロレスファンじゃなくてもわかる人が多いようです。元ネタは故・橋本真也さん。でもその前に猪木さんの「出る前に負けること考えるバカいるかよ!」という名言が飛び出していることはあまり知られていないかも。
猪木さんに関心がある方には↓もオススメです。
プロレスの「内幕」をドライに、しかし著者なりにフェアな角度から抉っています。言い回しが直截的すぎて、好き嫌いが分かれるかもしれない。でもだからこそ猪木さんが世間にプロレスを認めさせるために挑んだこと、成し遂げたことの凄みを、信者や関係者ではない客観的立場から伝えてくれる一冊という見方もできるのです。
最後に、職場で訃報を聞き、帰宅後にほぼノンストップで書いた拙い小説を紹介させてください。
私も私の「道」を進み、闘い続けます。猪木さん、ありがとうございました。