元・私大受験生が「受験勉強」と「予備校の先生方」に思うこと
大学入学共通テストのシーズンが来ました。
2025年度は1月18日(土)と19日(日)に実施されます。
私の時代はセンター試験でした。志望校が私大で入試に不要だったため、現役時も浪人時も受けてはいません。
とにかく理数系が嫌いでした。興味を持てないから苦痛で仕方ない。それに比べたら、浪人時の勉強は大変だけど楽しかったです。好きな「英語・現代文・古文・漢文・日本史」だけをやっていればよかったから。予備校にはバカバカしい行事や面倒な人付き合いがないのも嬉しかったです。
ただ、どうもいまは私大の文系学部を受ける場合でも、学校によっては数学が必須らしい。昔よりずっと大変そうです。
文系を軽んじられるのは不本意。とはいえ暗記一辺倒もどうかと思うし、理数系を重んじる風潮は理解できます。論理的に考える姿勢の大切さも。
当時は日本史の過去問を見ると「誰が答えられるの?」というマニアックな出題が少なくなかったです。でも予備校の先生が「7割取れば合格できる。こんなことまで覚えなくていい」「こんなの暗記する時間があったら英語をやれ」とアドバイスをくれて助かりました。現役時はほぼ独学だったので、その辺りの線引きがわからなかったのです。
決して学校の教師がダメだと言いたいわけではありません。ただ少なくとも私の場合は、必要なことだけをわかりやすく教えてくれた予備校の先生方に感謝の念を抱いています。もしかしたら、数学や物理も予備校で学んだら面白く感じられたのかもしれない。
あと印象深いのは、ある英語の先生。「自分は学校教育に馴染めず、仮性バカにされた。そういう生徒の力を引き出すために予備校講師になった」と話していたのです。彼みたいな人と出会い、教わることができただけでも、受験勉強に意味はありました。
皆さまが万全な体調で臨めますように。