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「選手・栗山英樹」からも学びたい
30年振りの復刊です。
「初回搬入分については、通常の新刊配本ルートに乗せず、事前注文した書店にのみ出庫」とのこと。実用書担当、注文出しているかな?
栗山英樹さんといえば、スポーツキャスターか北海道日本ハムファイターズの監督というイメージの人が多いはず。WBCで日本代表を優勝へ導いた名将として名前を知った方もいるでしょう。
幼少期にヤクルトスワローズのファンだった私からすると、彼はまず俊足巧打の1番 or 2番打者です。打席で小刻みにバットを振るしぐさをよく真似していました。プロ野球中継の実況の人が「バントの打球が当たって鼻を折ってしまった」みたいなエピソードを話していたことも記憶に残っています。
いつしか姿を見掛けなくなり、90年限りで現役を退いていたと知って驚きました(早過ぎる引退の背景にはメニエール病や怪我との戦いがあったとか)。スワローズは野村克也さんの下で92年に優勝。翌年には日本一も達成しています。本来なら、主要選手のひとりとして輪の中にいたはずなのに。
おそらく不完全燃焼。でもその挫折経験が、苦境に耐える力と選手への細やかな気配りを育んだのかもしれません。
日本ハムの監督時代は、投手の起用法を巡って吉井コーチと衝突したことが知られています(吉井さんが著書に書いている)。ただ栗山さんがすごいのは、一度は袂を分かった彼を数年後に呼び戻していること。
プロ野球に限らず、組織のトップは気が合う人やイエスマンだけで周囲を固めるケースが多いと感じます。栗山さんは違いました。むしろ反対意見を言ってくれる側近を欲していた印象すら受けるのです。
関心のある方は↓をぜひ。真摯な生き方とすべてを学びの糧とする精神に惹かれました。
「栗山英樹29歳 夢を追いかけて」の取次への搬入は5月中旬。もう少々お待ちくださいませ。選手としての彼からも、多くのことが学べそうです。
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