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「○○○」は、いざという時に強い

「10分間、最後までベルトを持っていた選手が勝利するルールで、3分ごとに試合時間がストップし30秒間でできるサーキットトレーニングが行われる」

プロレスを見たことのない人に伺いたい。意味わかります? 

「最後までベルトを持っていた選手が勝利」を文字通りに捉えたら、試合時間が終わった時点でベルトを物理的に抱えている方が勝者と解釈できる。

エンターテインメントはわかりやすさが第一。会社やメディアが曖昧な点を補足しないと、普段見ている人にしか伝わりません。

KOPWの現王者は石森太二選手。挑戦者のオーカーン選手が制限時間内に勝利を収めても、10分経つまでは「仮王者」に過ぎず、奪取が確定しない。時間内に3カウントやギブアップを奪われれば「仮王者」の資格が石森選手へ移る。そして3分ごとに試合時間がストップし、30秒間でできるサーキットトレーニングが両者に課される。

そういうことじゃないんですか? それとも本当に文字通りベルトを持っていた方が勝ちですか? 

いずれにしても体格で劣る石森選手が、いかに駆け引きや頭脳を駆使して重量級のオーカーン選手を出し抜くか。そこが見どころでしょう。

斬新な試みを楽しみたい。一方で「オーカーンをもっと大事にしてよ」と思わなくもない。頭が良くて空気を読む力に長け、様々な引き出しを備えた選手です。どんなシチュエーションでも及第点の仕事をする。だからこそ都合のいい便利屋にされがち。

職場にそういう人がいると助かるのは事実。でも主力選手が次々と団体を離れている状況です。そろそろ個の野心を剥き出しにしてもいいはず。

王座を奪取したら主張してほしい。たとえば猪木さんの弟子ではなく、新日本で育ったわけでもないのに「闘魂スタイル」とか言い出した某団体の王者に「そんなに強さを誇りたければ余と闘え。余に勝ってからモノを言え」とアピールしたら会場は大爆発でしょう。

いざという時に強い精神的支柱。便利屋の逆襲に期待します。

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