「カリスマモデル」と「性格診断」
毎回注文する「ダブルチーズバーガー」は何位かな、と思ったら、まさかの1位でした(もちろん私は「10代の女性」ではありません)。
2位の「えびフィレオ」の方が若い人に好かれそうな気がしました。同メニューがスタートした2005年の秋に流行りましたよね。カリスマモデルの蛯原友里さんがCMに出ていたことも大きかったはず。
当時、知り合って間もない職場の先輩に「エビちゃん美人だよな」と言われて「そうですね」と返したら、後日「Can Cam」のバックナンバーを何冊かプレゼントされました。奥さんが毎月買っているからおまえにやる、と。
ありがたく頂戴しました。いまよりも分厚くてサイズも大きく、家まで持って帰るのが大変でした。翌日「やっぱりキレイですね」「押切もえさんもアグレッシブな感じで良かったです」と感想を言ったら「俺はもえの方がタイプなんだよ」と勝手に”もえ”呼ばわりしていました。
その先輩は社内でトップクラスの営業マン。クロージングの流れや相手との距離の縮め方が天才的でした。よく笑うし、リアクションがいちいち大きい。なのに普段は物静かで闘志を内に秘めるタイプ。この人に限らず、できる営業マンは仕事の外では大人しかった気がします。
たぶん「エビちゃん」の話は、部下である私がどういう人間なのかを探るリサーチの一環だったのでしょう。ちなみに野村克也さんは食事の仕方で選手の性格を診断したそうです。アイツは好きなものを先に食べるから積極性に富んでいるとか、コイツは優柔不断だとか。
私が「Can Cam」を読んで感想を話し、その後「えびフィレオ」をよく食べるようになったことから、おそらく先輩は「コイツは他人に影響され易い」と考えたのでしょう。「ぬるい連中と群れるな」「営業マンの味方は自分だけだ」というアドバイスをいただきました。
ちょっとした雑談へのリアクションで「この人って実はこういう性格なのか」と推測することはいまもよくあります。先輩の薫陶が活きているのでしょう。ありがとうございます。マクドナルドと蛯原さんにも感謝ですね。