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男性の家事・育児時間を増やす
あるD&I推進担当の方がメディアで紹介されており、日本の少子化対策を考える上で女性だけでなく男性にとっても必読の入門書でした。
「産む」と「働く」という繊細なテーマは、話し言葉でコミュニケーションを取るのはなかなか気を遣いますが、活字はデータと合わせて現在の課題をより深く理解でき、入門的な知識を得る際に有用なメディアですね。
女性のライフステージと働くことの関連性は、ここまで直接的に数値として表れるものなのか…と驚く点が多くあり、特に「不妊治療大国の現実」という章によると、日本の年間治療件数は1989年と比較して何と50倍以上も増加しているそうです。
また、少子化対策のカギを握るのは、「男性の家事・育児時間」だといいます。
女性からすれば「当たり前でしょう」という感じだと思いますが、5歳未満児のいる夫婦の夫の家事・育児時間は、先進国のなかで日本が最短です。
ちなみに2014年に出版された本のため、最近のデータを調べてみましたが、2021年時点でも他の国と3倍以上の差があります。
https://lnkd.in/gtHM-Q42
現在、ダイバーシティ&インクルージョンの一環で、男性の育児休暇取得が大手企業を中心に推進されています。
この制度をさらに日本中の中小企業にも広め、特に若い男性への子育て・家事に対する啓発とマインドセットが、日本の少子化対策には重要になりそうですね。