「整理整頓のコツ」について心の中のイタリア人に聞く
「レオナルド、君はいつもオシャレだし、持ち物や家の中も整理されていてクールに見えるけど、なにか整理整頓のコツはあるかい?」
「整理整頓かぁ。んーー。
(右手で自分の顎をゆっくり触りながら考えてる風のレオナルド)
まぁ、とりあえずエスプレッソ淹れたから飲みなよ。」
(そう言いながら、自分の分とエバの分のエスプレッソのカップを持って来て、エバの前に座り、片方をエバに差し出すレオナルド)
「ところでエバ。
キミは今僕のことをオシャレって言ってくれたと思うんだけど、ありがとう。(ニッコニコのレオナルド)
これ、最近買ったんだ!
(そう言いながら、唐突に左手の腕時計を見せるレオナルド)
どうだい?イケてるだろ?
シンプルな3針の時計なんだけど、
わかるかな?
一見ブラックのように見えて、光に当たると微妙にネイビーなことがわかるだろ?どうだい?
(真剣な表情で自分の腕時計に当たる光の角度を調節し、時計とエバの顔を交互に見ながら、江場にもネイビーに見えているか確認するレオナルド)
な、ネイビーだろ?
(どうやら江場にもネイビーに見えたようだと納得し、にこやかな表情に戻るレオナルド)
そして、このネイビーにピッタリのゴールドがここに入っているのさ。ここが僕の1番のお気に入りポイントなんだよ。
(そう言いながら腕時計を取り外し、時計の裏面を見せるレオナルド。)
時計を外さなきゃわからないんだけど、裏面に主張しすぎないゴールドがさらっと使われているのが、最高にクールじゃないか?
実は僕自身と重なる部分があるような気がしてね。(少しふざけた表情のレオナルド)
なんと言うか、僕って見た目は派手じゃないけど、みんなが気づきにくいところに僕自身の本当の魅力があるというか。親しい人だけが分かる魅力だよね。わかるかい?
hahahahahaha!!
(自分のジョークに爆笑するレオナルド)
しかもエバ。これいくらか分かるかい?
たったの15,000円だよ!驚きだろ?
たまたま立ち寄った時計屋で、セール品になっていたんだ。元値はわからないけど、これは運命だと思ったよ!
時計屋の店員も、なぜこれが売れ残ってしまったのか不思議だって言っててね。だからセール品になったこの腕時計に出会えたキミはラッキーだって言うんだ。
僕も全くの同感さ。
結果的にとっても満足しているし、かなりお気に入りだよ。」
(そう言いながら、一度裏面を見せるために外した時計をもう一度つけ直し、ニッコニコで眺めるレオナルド)
ありがとう、レオナルド。
とりあえず、整理整頓のコツはまた今度聞くことにするよ。
ただ、かなり強引なまとめかもしれないけど、君が本当に気に入ったモノを買って、大切にしそうなことはわかった気がする。
ちなみに僕はファッション小物をいいなと思って買っても、何に合わせていいのか分からなかったり、出かける前に選ぶのが面倒になってしまって、結局付けなかったり、いつも同じものになってしまったりするんだ。
だから、ファッションについてもレオナルドに聞いてみたいけど、今日みたいに答えが返ってこない可能性が高い気がする。
だけど、明確な答えよりも、
レオナルドが自分の好きなことを話す自由さとか、気楽さに、真面目すぎる僕は救われるんだよな。
そう思いながら、「整理整頓術!」みたいな本を買おうか悩む僕、江場。
※ちなみに僕はイタリアに行ったことないし、イタリア人の友人もいないけど、「小さな村の物語 イタリア🇮🇹」というテレビ番組が大好きで、イタリア人をとてもリスペクトしています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
江場