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心の中のイタリア人「もちろん、自分の余裕が中心さ」



「レオナルド、君の日常の中心はなんだい?」

目を細めて少し考え、キメ顔でゆっくりと話し始めるレオナルド。


「もちろん、自分の余裕を確保することが中心だよ。

もはや中心過ぎて無意識のレベルさ。

hahahahahaha!

(大きく口を開けて手をパンっ!と叩いて笑うレオナルド)

エバにとっては信じられないだろ?

君はいつも自分のことよりも周りの人の都合や、与えられたミッションを中心に行動しているように見えるからね。


でも僕からすれば、余裕を失っちゃ人生で良いパフォーマンスはできないと思うのさ。

仕事だけの話じゃないよ。人生全体のパフォーマンスの話だよ。つまり、ポジティブな気持ちで日々過ごせるかって話さ。

だから僕は何よりも先に、まず余裕を確保するんだ。


どんな時でも睡眠時間や、趣味や、運動にかける時間をしっかり確保して予定を組む、とか、どんな時でも食事は楽しむ、とかね。


例えば、仕事でクライアントと15時に待ち合わせているとするだろ?

そして、クライアントとの待ち合わせ場所までの道中に立ち寄ったレストランで。何気なく食べたパスタが信じられないくらい美味しかったとするだろ?

そうなったら、時間に間に合うかどうかよりも、とりあえず前菜から、デザートまで時間をかけてしっかり楽しむことが優先だよ。

注文のし直しさ。

hahahahahaha!

(またしても大笑いするレオナルド)


そこで美味しいパスタを焦って食べて、パスタも満足に味わえなければ、

「あぁ、他のメニューも美味しかったんだろうな。」

という後悔を残したまま、なんてあり得ないだろ?


で、もちろんクライアントとの待ち合わせにはピッタリ間に合わないかもしれないけど、そのレストランで持ち帰れる一番美味しい料理をクライアントへの手土産にするのさ。

なんなら、次の商談はそのレストランでやったって良いよね。


きっとクライアントも喜ぶはずだよ。

「こんなに美味しいパスタ食べたことないよ!」ってね。

(そういうもんだろ?と言うふうにエバに納得を求めている様子のレオナルド)

エバだったら、取引先に向かう途中に食べたレストランが美味しかったかどうかなんて気にも止めないんじゃないか?

僕からしたら、とてももったいないと思うんだよなぁ。


とまぁ、とにかく僕は余裕を大切にしているってことさ。」

(両手のひらをオシャレに広げ、眉を吊り上げてニッと笑う、イケてるレオナルド)


ありがとうレオナルド。

僕は余裕を犠牲にして、何かに取り組んでしまうことがよくあるんだ。

だから君の言っていることはすごくよくわかるよ。


とりあえず、明日は仕事は定時に上がって、夕食を楽しんで、ゆっくり風呂に入って、早めに寝ようと思うよ。



そう決意する、
日々前向きになりつつある江場。



※ちなみに僕はイタリアに行ったことないし、イタリア人の友人もいないけど、「小さな村の物語 イタリア🇮🇹」というテレビ番組が大好きで、イタリア人をとてもリスペクトしています。


最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

江場

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