パニック障害を自覚した瞬間!会議で起きた出来事
まさか自分が…
まさか自分がパニック障害になるとは、夢にも思っていませんでした。
というか、そもそもパニック障害って知らなかったし・・・。
きっかけは仕事のある議でのこと。
どんなに意識しても出てしまう咳き込み、どもり(吃音)、それが突然始まりました。そのうち過呼吸も加わり、このまま死んでしまうのではないかと思ったほどでした。
あの会議がきっかけになるとは・・・。
このnoteでは、以下の内容についてお話します。
パニック障害を発症した経緯
症状悪化と葛藤…うつ病発症へ
うつ病とパニック障害のツープラトン攻撃
自分自身と向き合い、見つけた答え
悪化する前に…
パニック障害で苦しんでいる方々にも、少しでも勇気や希望を与えられたら嬉しいです。
【突然始まった】会議で襲われた息苦しさ…パニック障害の序章
とあるプロジェクトで上流工程の設計書作成に携わっていたオイラは、会議で設計について有識者相手に説明をしていました。
突然、有識者であるAさんから、厳しい口調で質問が飛んできました。
いや、質問ではなくあからさまな怒気を込めて責めてきました。
(疑問形ではなく責め口調)
Aさんの反論の隙も与えない口調に圧倒され、心臓がバクバクと音を立て、頭の中は真っ白になりました。
なぜ怒気をはらんでいるのか判然としないながらも、その設計に至った理由を説明しようとした時です。
「ごほっ!ごほごほ!」
話そうとすると、咳き込んでしましました。
『なんだこれ???』
その後も治まらず、動悸がひどくなり、話そうとするとうまく言葉が出てきません。
会議後、指摘箇所を修正していたら不明点が出てきたため、気乗りしないものの、責めてきた有識者に確認しに行きました。
その時も、話せることは話せるものの、喉が詰まり、咳やどもり(吃音)の連発。
『なんなんだ?めっちゃ話しにくいし、動悸もひどい』
帰り道、ひどく詰問されたのも相まって、すごく落ち込んで帰りました。
自分を自嘲するようなセリフが頭に浮かんできます。
「動悸がひどくなるなんて、ビビってんなぁ。これぐらいのことで」
しかし、あの会議が、私のパニック障害発症の引き金になったのかもしれません。
【パニック障害の影響】仕事もままならない…葛藤と苦悩の毎日
その日以降、仕事での打ち合わせでは、必ずと言っていいほど、のどが詰まり、咳き込みやどもり(吃音)が出て、うまく話せなくなりました。
大勢の前で説明する場面や、自分より目上、有識者へのプレゼンなど、うまく説明することができなくなりました。
『おかしい・・・営業経験から話すのは得意なのに・・・』
何なら教職課程も取っていたので、大勢の前で話すのもそれなりにできたし、それなりのアドリブ力もあったのですが・・・。
それとこれとは別次元の問題なのですが、当時の私は悩みまくりました。
症状が悪化するたびに、苦手意識が芽生えて自信を失い、さらに症状が悪化するという悪循環に陥りました。
症状悪化と心理的な葛藤は、私の心を少しずつ蝕んでいきました。
【ダブルパンチ】うつ病とパニック障害の猛攻…絶望の淵へ
そのプロジェクトから離任し、別のプロジェクトに参入した時にうつ病になりました。
夜になると眠れなくなり、朝起きるのが辛くなりました。食欲も減退し、体重が減りました。その頃は、仕事とプライベートの両面で抱えていた悩みが重なり、日常生活にも支障が出ていました。
その時の話を、下記の記事にまとめていますので、ご興味があればご覧ください。
うつ病と診察されたときに、主治医に以前から悩んでいた咳き込む、どもる(吃音)、過呼吸などの症状も話しました。
主治医「うつ病でパニック障害も併発していますね。」
パニック障害???
そうか・・・そういう病気にもなってしまったのか・・・
パニック発作が出るのは、まだ特定の場面だけだったので、そんなに深刻にはなっていないかったのですが、この後、嫌と言うほど苦しみます。
うつ病を併発してしまうと、パニック障害+うつ病の症状で生きた心地はしませんでした。
パニック障害の発作は朝起きてからが多く、出勤前に苦しんでいました。
主に苦しんだのは酷い動悸と、過呼吸による苦しさです。いきなり100mダッシュをしたような、あるいは1500m走をしたような、そんな感じになりますが、処方された薬を飲み、休んでいると次第に治ってきます。
発作が収まっても、今度はうつ病の症状がクローズアップされてきます。
希死念慮に囚われ、無力感にさいなまれて、自分が無価値な人間、迷惑な人間であるという考えに、ずーっと囚われていて、絶望する時間が続きます。
受診してからは、実際に行動を起こすことはしません。うつ病で自ら命を絶った後の遺族の想いなどを、TVや書籍で勉強していたので、衝動的な行動は自制できていました。
当時は子供も小さくて、可愛い盛りでした。この家族に、前述したご遺族のような思いを味あわせてはいけない。そういう想いをもって、とりあえず治療に専念しようと決意しました。
【暗雲低迷】うつ病とパニック障害の悪循環…希望の光は見えず
・うつ病を抱えたまま復職する
もしくは
・うつ病を寛解させるまで休業する
当時はそのどちらも厳しいものがありました。
今の業界では限界がある・・・そう思ったので社会人駆け出しの時にやっていた営業へ転職しました。ブランクはあるものの、新規開拓が無いところへ転職していたため、恐らく何とかなるだろうと思っていたのですが、甘かった。
段々営業のノルマ、プレッシャーがかかり、ストレスが増す度にパニック障害の症状(動悸、のどの詰まり感、咳き込み、吃音)が出てきました。
それだけでもキツイのに、過呼吸も出てきました。
ある朝、起きてから出社までの間で、激しい動悸と過呼吸のため、座り込んで動けなくなりました。
「こりゃだめだ・・・」
結局、営業もうまくいかず、短い間で退職しました。
(その節は本当にご迷惑をおかけしました<(_ _)>)
当時は就職氷河期真っ只中。未経験転職は難しく、年齢もネックになっていました。
そこで、一番キャリアの長いIT業界で、再びどうにかするしかないと思い、昔のつてを頼って再就職しました。
しかし、結局パニック障害は収まらず、うつ病も快方には向かいませんでした。
あるプロジェクトで、自然体が「威圧的」なリーダーがいて、そのプロジェクトに参加した時に、かなり重症化しました。
通勤途中、乗り換えのためにホームに降りると、過呼吸と激しい動悸が出てしまい、座り込んで息も絶え絶えになりました。
何とか各駅停車を捕まえ、降りたり、乗ったりを繰り返し、やっと出社しました。
職場についても「威圧的」なリーダーのおかげで、動悸が激しすぎて心臓が壊れるんじゃないかと懸念するぐらいに・・・。
うつ病のため、破滅的な思考も出てきて頭の中を占領していたので、そのプロジェクトも結局撤退しました。
【気づき・新たな道】自分自身と向き合い、見つけた答え
うつ病じゃなかったとしても、パニック障害はメンタルから体の変調をきたすため、根本原因(ストレッサー)を取り除かないと、ひどくなる一方だと思います。
オイラの場合、仕事そのものだったなと思います。
仕事が悪いのではなく、「合わない世界で、合わない人間が、合わない思考で、無理に努力」をし続けた結果、うつ病やパニック障害を発症したと思います。
つまり、自分の仕事の進め方が悪かったから、病気になったなと思います。
質問一つとってみても、例えば過去メールを見れば一目瞭然であることや、過去自分が携わったものでも、すっかり記憶から消え去っていて質問してしまいます。これでは、聞かれた相手は脱力レベルです。
じゃぁ、なぜ進め方が悪いのか?単に仕事の進め方が判っていないだけ、もしくは、スキル的な問題なのか?そういった疑問を長い間考えていましたが、最近、なんとなくわかってきたのは、
社交不安障害のような病的な恐怖心が拭えない事
過去に読んだメール、自分が作った資料でさえ覚えていられない
(業界では)普通は説明が無くても思いつく、考え付くことが、説明されても理解できず、重大なリスクをスルーしやすい事
上記2のことから、重大なミスにつながりやすい事
上記2のことから、重大なミスは、稚拙なミスやケア不足である事
同業界人とは考え方が合わず、さじを投げられ、理解が深まらない事
技術的な事や資格は、どう頑張って勉強しても理解できない事
いや~、並べてみると、よくやってきたな、オイラwww
要は「仕事の仕方が正しければ」誰であろうと、うまく仕事を進められて、対人関係や仕事のストレスは、今よりも少なくなるはず。
じゃぁ、なんでそれができないか?
自分の特性や得意な事、大切にしていることが、業界に合わない可能性があるなと思っています。
こういった経緯から自分にはアンマッチな世界かもと思い、自己理解を進めていった結果、やっぱりそうなのか、と納得しました。
それはまた別の記事にまとめています。
【心と体の羅針盤】自分を守るため、身体のSOSを見逃さない
悪化する前に・・・と聞くと、病気になってからのことを想像する方が多いかもしれませんが、そうではなく
「病気前の普通の自分 ⇒ 病気になった自分」も、悪化していることになると思います。
例えば、以下のような症状が出ていないでしょうか。
以前よりも疲れやすくなって、支障が出始めた。
集中力が低下することが多くなった。
普段ではありえないミスが増えた。
イライラしたり、不安を感じたりすることが多くなった。
眠れない、あるいは途中で起きてしまうなどが増えた。
食欲が無いことが多くなった。
上記の症状に、敏感になる必要があったのではないかと思います。
悪化する前に、体調やメンタルがおかしいと認める勇気が必要だったんじゃないかな?と。
病気にならないことが、人生を楽しむコツかもしれません。
一人ひとり同じ体調、体力、メンタリティではないので、自分に合ったケアをするのも自己管理の一つですよね。
そのためには、周囲の人のご理解も必要になってきます。
周囲にご協力いただいたことは感謝しつつ、自分自身を大切にしていきたいですね。
【未来の自分へ】パニック障害と歩む、自分らしい人生
メンタル疾患になる方は、総じて頑張り屋さんで、自分の限界を超えても尚頑張ってしまう方や、人のために尽くしてしまう方が多い気がします。
自分がすり減るのは、人生をすり減らし、「なんでもいいから辛い人生を終わらせたい」という気持ちにつながります。
そうならないように、自分をもっと大切にしたいものですね。
このnoteを通して、パニック障害という病気について少しでも理解を深めていただければ幸いです。
パニック障害は決してあなただけの問題ではありません。
一人で抱え込まず、周囲の人に助けを求めることも大切です。
治療やセルフケアを通して、症状を改善し、充実した生活を送れるようになるかもしれません。専門家への相談窓口もありますので、一人で悩まずにご利用くださいね。
あなたには、幸せになる力があります。諦めず、希望を持って共に前に進んでいきましょう。