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#詩
【詩】若者と呼ばれる僕らへ
今日も特別でない日が終わった
一日に点数なんてつけたくない
退屈な日に評価なんていらないだろ
僕らは反抗的なわけではないです ただ、変化を嫌うだけ
ああ、神様を信じられたら楽だろうな
考える力を手放して 奇跡を信じて毎日を過ごす
ああ、夢を描けたら楽しいだろうな
現実を見る目を曇らして 奇跡を目指して毎日を生きる
でも冷たい時代に生まれたから 僕らは退屈な日々を受け入れます
今日も朝から街頭
【詩】星が月を追いかけるように他
「星が月を追いかけるように」
朝目が覚めると カーテンの下が光る
晴れた日なら君に会えると 僕は安心するんだ
あれから夜の星を いくつもの星を
僕は覚えて そのどこかに君はいるのだと
信じて 信じて 祈りのように
もし君があの夜 僕に電話をしたのなら
苦しいと ひと言でも言ってくれたのなら
言葉を尽くして 君にここにいてほしいと
伝えただろう たとえ無力に終わったとしても
夜が終わるのが怖いんだ
【詩】「冬の花の名」ほか
「青い記憶」
街や空や花の色がまた変わってしまったと
穏やかな日でも 戸惑ってしまう
手をすり抜けていく 記憶の糸を
手繰りよせるように 君を思い出しているのに
夜が来るたび 孤独がわたしをさらいそうになるたび
あの歌を口ずさむ
おぼつかない指で弾きながら 君が歌っていた歌を
どのような関係になりたかったのか 今でもわからない
喉を熱くする 強いお酒をあおったように
会えない事実が わたしを狂わ
わかりあえることなんて
もう話すことはない 電話でそういった君
電話が切れても僕はしばらく携帯を握っていた
なにがそんなに君を傷つけてしまったのか
僕にはわからない 水槽に入れられた魚のよう
ガラスケースの向こう 君はどんな声で
どんな言葉をつぶやいていたのか
どんな日々を過ごしていたのか
わからない 僕には
うれしそうにしてたじゃない あんなに
幸せそうに笑っていたじゃない でも今の君は
違うんだね 僕のしらない間に君