宛先不明の手紙
会っても心のはんぶんも伝えられず
顔を合わせてもどこかちぐはぐで
ずっと君の言葉の裏ばかり読んでた
信じたいのに信じられず
去っていく予感はしていたのに
不安定な未来に頼っていた
始まる前からわたしは君を
待っていたような気がしたから
理不尽な言葉に傷つけられても
自分がそのように傷つけても
どうしてか君を振り切れなかった
でも今は自由だよ もっと
君の脆さを脆さとして受けとめ
わたしの弱さを弱さとして受けとめ
強がりなどから自由になれた
あの曲がりくねった道に宿る
君との思い出にも 悲しくもない
しろい画面に浮かぶ心ない言葉たちにも
涙をこぼさない こぼす必要もない
君がいない道を選んだことに
今は意味を見いだしているから
あのときふたりの夢が重ならなかったことに
意味を見いだしているから
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