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47歳の挑戦、妻・子ども2人を持つbizlogueメンバーが仕事を止めて海外留学する理由

こんにちは、bizlogueです。

bizlogueメンバーであり、アスリートのキャリア支援などスポーツ分野で活動している鈴木統也がこの秋、スイス・ローザンヌに留学することになりました。

驚いたのは、今年47歳という年齢、さらに奥さん、子どもも2人いるという家庭環境ながら、現在の仕事を一時ストップしてでもチャレンジするという決断に至ったこと。

文字通り、この勇気ある挑戦に至った決断の裏側にはどのような思いが込められているのでしょうか。同じbizlogueメンバーであり『1on1ミーティング』の著者でもある吉澤幸太が話を聞きました。

鈴木と同じく「年齢関係なく新しいことにチャレンジしたい!」、あるいは「組織・チームの部下やメンバーに何かチャレンジしてほしい」と思っている読者の皆さん、必見の内容です。


スイスのローザンヌに家族で移住

鈴木 ご無沙汰しておりました。bizlogueメンバーの鈴木統也です。

吉澤 しばらくぶりのご登場ですが、何かご報告があるということで。新しいチャレンジをされるそうですね。

鈴木 そうですね。今年の秋からスイスのローザンヌというところにある大学院に学びに行くことになりました。今年、僕は47歳になり、妻がいて、子どもも二人いますが、家族でスイスに移住することに決めまして、実はもう来週、日本を発ちます。

吉澤 これって、言ってしまえば学業に専念ということですよね。今、鈴木さんがやっている仕事はどうなっちゃうんですか?

鈴木 仕事はいったん止めて、勉強だけです。1年半くらい。

吉澤 仕事を止めちゃう? 奥さんと子どもも2人いるのに。しかも47歳で! いやあ……普通に考えるとですよ、まあ何をもって普通というのかは分からないところもありますけど、なかなか思い切れないことだとも思うんですよ。そのあたりはどうやって決断したんですか?

鈴木 うーん、それはやっぱり「もっと学びたい」という思いですね。

吉澤 「学びたい」、そのモチベーションだけで?

鈴木 そうですね。また「学びたい」の裏側には、まあ何とかなるだろうなという思いが自分のどこかにあるんですよ。何とかなるというか、何とかするんでしょうね(笑)。

勇気ある一歩を踏み出すためのきっかけ

吉澤 そうですね。鈴木さんはこれまでもご自身で会社を立ち上げて運営されてきましたし、実績もあって、自信もあるということなんだと思いますが、一方、このnoteをご覧になっている読者の方で同じ思いと言いますか、やってみたいことがあるんだけど、ズルズルと年齢を重ねてしまって一歩踏み出せない人もいると思うんですね。そうした人たちが一歩踏み出すためには何をきっかけにすればいいのか、どんなことを考えればいいんでしょうか?

鈴木 人生1度きりなので、後悔しないよう(笑)。コレはやっておきたいということはたぶん、思い切ってやった方がいいんじゃないのかなと思います。僕は留学をやってみたかったんですよ。

吉澤 それは昔からずっと思ってきたことだったんですか?

鈴木 そうです。20代のころからずっと思ってきました。

吉澤 以前少し話した時に、「現地でモノを見る」ことの大事さ、それに背中を押されたということも言っていましたよね。

鈴木 はい、それももちろんありますね。ローザンヌという都市はご存じの方もたくさんいらっしゃることと思いますが、オリンピックキャピタルとも言われておりまして、IOC(国際オリンピック委員会)はもちろん、インターナショナル・スポーツ・フェデレーションと言って各スポーツの国際競技連盟の本部が50個ぐらいある。要はスポーツの最先端の情報が集まる都市なんです。そういった場所に僕も物理的に行って、仲間たちとリアルにスポーツの最新情報を浴びながら、学んでみたい。こういうことですね。

吉澤 先にローザンヌを実際に見てきたからこそ、いっちょ行ってやろうかという気持ちにもなったわけですね。

鈴木 はい、実際にIOCの方とお話をさせていただいたこともありましたから。

「振り返りたくなるような経験」をデザインする

吉澤 なるほど。今の時代はビジネスにおいて色々とチャレンジングなことをして、それぞれの職場の中でどんどんイノベーションを起こすとか、あるいはどんどん挑戦してワイルドなことをしていかないと、閉塞感のある日本からなかなか抜け出せないと言われています。そんな時代だからこそ一歩踏み出したいと思っている人はたくさんいるでしょうし、上司・部下・チームという関係の中で言うと「メンバーにはちょっと勇気を持ってやってもらいたいんだけどなぁ」と思っているマネージャーもいると思うんです。そんな時に鈴木さんのような考えでモノを見るとか、ちょっとだけ背中を押して勇気を持った体験をしてもらうといったことが大事なのではないかとずっと思っていたんです。

鈴木 ええ、それは大事だと思います。

吉澤 そこでどうでしょう、マネージャーの立場にある皆さんに向けて、自分も含めてメンバーのみんなが元気になるような、勇気を持って挑戦したくなるようなひと言を掛けるとしたら、何かありますか?

鈴木 そうですね。対自分だとすると、僕の場合は死ぬまでにやりたいことの一つがたまたま留学だったので、この年齢になってもやってみようかなと思ったわけです。一方、対部下、対メンバーということになりますと、経験学習を回していくことも一つの大切なことですよね。今日の出来事や今週の業務を振り返ったりすることはとても大事なことだと思います。ですが、この「経験」に関して、上司だからこそ「新しい経験」とか「振り返りたくなるような経験」をデザインすると言いますか、部下・メンバーと一緒に作っていけるのではないかなと思うんです。

吉澤 あぁ~、そっちね!

鈴木 外部のコーチとかベンダーの方はおそらく、「経験」というものはメンバーの方に伝えることができないと思います。これは上司の方にしかできない。

吉澤 そうか、そうか。なるほど。このnote、あるいはbizlogueの公式YouTubeチャンネルをご覧いただいている方はおそらく経験学習サイクルをご存じだと思いますし、特に1on1に関する話をする場合、我々は「部下やメンバーの振り返りに付き合ってください」という「内省」の部分をよく言います。だけど、振り返りに付き合うだけだったら外部コーチにもできるかもしれない。それを上司だったら、その内省の前に「振り返りたくなるような経験」を一緒にデザインすることができる、と。経験学習サイクルの「経験」自体にフォーカスして、一緒に作っていくということですね。

鈴木 はい。

吉澤 これは良い言葉が出てきましたね。「経験」自体を重視する経験学習サイクル、そういうものを改めて考えてみると面白いかもしれないですね。

鈴木 ぜひ試していただければと思います。

吉澤 というわけで鈴木さん、元気に頑張ってきてくださいね。また秋以降、スイス、ヨーロッパからいろんな情報を届けていただけることを期待しています。

鈴木 はい、ありがとうございます! ぜひお届けしたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。


bizlogueではYouTubeでも情報発信を行なっています。

■ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法
(著・本間浩輔)

■1on1ミーティング―――「対話の質」が組織の強さを決める
(著・本間浩輔、吉澤幸太)

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