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記事一覧

経営計画の作り方 5.経営計画の運用

4. 経営計画の作り方:詳細 4−4 資料化

4. 経営計画の作り方:詳細 4−3 詳細化

4−2 骨子作成

4. 経営計画の作り方:詳細 4−1 前提確認

3.経営計画の作り方:概論

経営計画の作り方 : 2.経営計画の内容   2−4 良い経営計画の条件

経営計画の作り方 : 2.経営計画の内容   2−3 計画の構成

経営計画の作り方 : 2.経営計画の内容   2−2 オプション要素

経営計画の作り方 : 2.経営計画の内容   2−1コア要素

経営計画の作り方:1.基礎認識

経営計画の作り方:目次

経営計画の作り方 5.経営計画の運用

 ここまで経営計画の内容とその作り方を見てきましたが、当然ながら、経営計画は作れば終わりというわけではありません。経営計画を作った後にも実行と見直しというテーマが存在します。今回の講義の範囲には含めていませんが、重要テーマであるため、個人としての見解のさわりを共有しておきたいと思います。 計画の実行 対外説明のみを目的とした経営計画でもない限り、計画した内容が実行されなければ、計画を作る意味はありません。その意味では、計画の実行は策定以上に重要であり、個人的にも腐心してき

4. 経営計画の作り方:詳細 4−4 資料化

 最終ステップとして、ここまで検討してきた内容を経営計画書のような資料に落とし込みます。現実においては、ここまでの検討でもパワーポイントや他の資料作成ツールを使用することも多いため、多少のオーバーラップは避けられませんが、“パワポは最後”の原則に従い、資料への落とし込みは、できるだけ内容の検討を終えてからにしましょう。  “読みやすく分かりやすい”計画資料を作るには、第一に読み手の視点に立つ事が重要です。読み手の興味や特徴を踏まえて、資料を作成する必要があります。ただし、読

4. 経営計画の作り方:詳細 4−3 詳細化

 骨子作成に目処がついたら、詳細化ステップに進みます。詳細化とはひらたく言えば、計画骨子に基づき計画の細かい部分について決めることです。主に取り組むべきは、①オプション要素についての検討②各要素における細かい部分の詰め、の二点です。  まず①オプション要素についての検討です。前提となる経営計画の構成で、骨子に含まれていない要素について検討します。会社概要など単純な情報収集で済むものもありますが、基本的には計画骨子に基づき検討や整理を行います。  次に、②各要素に関する細か

4−2 骨子作成

 前提の確認ができたら、次は骨子作成に進みます。最も重要なステップとも言えるため、ブレイクダウンして詳しく説明します。 4−2−0 概観骨子の内容  骨子でおさえるべき要素はケースバイケースであるものの、コア要素であるビジョン・目標・戦略・施策・財務計画などは、最低限骨子において方向性が明確にされるべき要素と言えます。 ありたい姿からの逆算  骨子は“将来のありたい姿から逆算して”作りましょう。戦略や施策から検討し、それにより達成可能と思われるビジョンや目標を設定する

4. 経営計画の作り方:詳細 4−1 前提確認

 最初のステップは作業を進める上での前提確認です。これを怠ると、議論が噛み合わなくなったり、作業の方向性がぶれてしまうリスクがあるため、本格的な検討に入る前に、しっかり詰めておくことが必要です。最低限、以下のような事項については明確にしておきましょう。 目的:誰に向けて、何のために計画を作るのか? ー社内向けor社外向けか?、実践のためか?融資を受けるためか? 事業定義:対象となる事業の範囲は? ー特定の事業や部門のみを対象とするか? 対象期間:計画の対象期間は何年とす

3.経営計画の作り方:概論

 では、”良い”経営計画の条件を満たす経営計画は、どのように作れば良いのでしょうか?この章では、具体的な経営計画の”作り方”、すなわち経営計画の策定プロセスについて説明します。 3−1 心構え 計画を作る上で、まず意識しておきたい心構えは以下の3点です。 目標は“良い”経営計画 当然ですが、ただ作るのではなく、前章で説明したような条件を満たす、良い経営計画を作るという意識を持つことが大前提となります。 ·フォーマット埋め≠計画作り 機械的にフォーマットを埋めることは計画

経営計画の作り方 : 2.経営計画の内容   2−4 良い経営計画の条件

 構成が整っているだけでは、“良い“経営計画とは言えません。“悪い“経営計画であれば、むしろ無いほうがマシな場合も多々あります。それでは、良い経営計画とはどのような計画でしょうか?ここでは、その条件として以下の7項目を挙げたいと思います。 ビジョン・目標が明確 ·戦略が合理的 施策が具体的 数値計画に蓋然性がある 実行可能性がある 全体の一貫性がある 分かりやすい それぞれにつき、以下に簡潔に説明します。 ビジョン・目標が明確 その会社がどこに目指しているの

経営計画の作り方 : 2.経営計画の内容   2−3 計画の構成

 ここまで説明してきた、これらの要素の組み合わせにより経営計画が構成されますが、構成の仕方にも特に決まったルールはありません。一言で言えば“コア要素と必要なオプション要素を、読み手や目的に応じた適切な流れに沿って組み合わせる”ということになります。ただし、基礎情報や大きな方向性から示していくような構成が比較的多く採用されており、以下がそのイメージとなります。  あわせて、実際の経営計画の構成として、経営計画資料の目次をいくつか紹介します。ほぼ原典どおりですので、用語などは本

経営計画の作り方 : 2.経営計画の内容   2−2 オプション要素

 コア要素ではないが、状況に応じて経営計画に含まれる要素を、ここでは“オプション要素”と呼ぶことにします。オプション要素には多種多様なものがありますが、以下は比較的よく利用されると思われるものです。 ·会社概要:社名、事業内容、沿革、従業員数など。外部向けには使用頻度高い 経営陣略歴:主要な経営陣の略歴。同上、投資家などは重視する項目 ミッション:会社の使命・存在理由、普遍的な価値観。近年ではパーパスが該当する場合もある。会社の全活動の前提となる“べき”もので原則変化し

経営計画の作り方 : 2.経営計画の内容   2−1コア要素

 この章(2.経営計画の内容)では、経営計画の内容について理解するため、経営計画の構成要素とその要素を構成する考え方、及び“良い”計画の条件について説明します。 2−1 コア要素 経営計画は様々な要素から構成されますが、こういった要素を必ず含まなくてはいけないという決まったルールのようなものはありません。社内向けの計画と融資や投資を受けるための計画では、目的が異なるため、その構成要素も変わります。   ただし、どのような経営計画でも原則的に欠かせない要素を、ここで”コア要

経営計画の作り方:1.基礎認識

1−1 経営計画の定義本資料における経営計画は「中期経営計画」を指しています。中期経営計画とは“中期にわたる会社全体の計画”です(以下を参照)。ただし、本資料では「経営計画」の呼称で統一します。 1−2 経営計画の目的 経営計画の基本的な目的は、中期における会社の目標を明確にし、それを達成するための具体的な方策を示すことにあります。これに基づき、経営計画は以下のような多様な役割を果たします。 経営の意思決定の基盤 社員に向けた活動指針 人材育成ツール 外部ステークホ

経営計画の作り方:目次

1. 基礎認識 1-1 経営計画の定義 1-2 経営計画の目的 2. 経営計画の内容 2-1 コア要素 2-2 オプション要素 2-3 計画の構成 2-4 良い経営計画の条件 3. 経営計画の作り方:概論 3-1 心構え 3-2 策定プロセスの全体像 4. 経営計画の作り方:詳細 4-1 前提確認 4-2 骨子作成 4-3 詳細化 4-4 資料化 5. 経営計画の運用