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農ファッション農ライフ no fashion no life vol.23(1/2)
ガンジス河で身を清めろ。
という理由でかつての元カレとインドに行こうと予定したことがあった。
あれはもう20年も昔のことになる。
VISAだ、なんだかんだと用意していたところにインドで大地震。
見知らぬ土地、しかも色々と不安材料が揃っているインドで地震、という予期せぬ事態に私は完全に尻込みしインド行きは中止に。
大体ハナからガンジス河で身を清めたいなどと私は思ってはいなかったのだ!
いえーい!インドは行きたかったけど、今回はとりあえずパス出来るー!やったー!インドの神様は私をお呼びではなかったんだ!ありがとう!
ソレ以降インドに呼ばれる、ということは無かった。
しかし近年盛り上がっている、インド料理を始めとするスパイスを使用した料理の素晴らしさには身悶えすらする。
スパイスカレーのみに留まらず、インドのレストランの食事〜とか家庭料理〜とか種類がありすぎて全て把握は出来ないけれど、好き!好きやねん!あぁインドを今こそ感じたい・・・。
憧れのインド料理を今!この胃袋いっぱいに流し込みたい!と思っていたら、なんとソレが叶っちゃった。
インド家庭料理を作るアルナ千春さんとの出会いはインドの神様のおぼし召しか⁉︎
今回の農ファッション農ライフは「ガンパティ」という名前でインド家庭料理を作るアルナ千春さんにご登場いただきました。
・アルナ千春/chiharu aruna
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・ヘアターバン インドで買ったANOKHI/アノーキー
・ジャケット mont-bell
・パーカー A HOPE HEMP
・パンツ インドで買ったANOKHI/アノーキー
・靴 長靴
千春さんは三島市が運営する「佐野体験農園」を借りて畑をやっている。
この体験農園は有機栽培を体験したい人たちへ向けた貸し農園なのだ。
有機農法で野菜の栽培をし、収穫した物がインド料理となって出店の際にプレートに並んだり、と「それ素晴らしいじゃん!」を実現している。
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寒かったこの日、農作業にアウターは欠かせなかった。
外での作業のときも、フェスで突然の雨も、GORE-TEXならおっけい!
風や雨は通さずに内側の湿気は逃すという画期的素材。
インドにもゴアという州があるがそのゴアとは全く関係ございません。
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この日履いていたインディゴ染のパンツがとにかく素敵だった。
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住んでいた場所の近くのアノーキーのショップ
「アノーキー」はインドでは高級な質の良いブランドの位置にあってインドの伝統的染色「ブロックプリント」(木版プリント)を得意とするファブリックブランドだ。
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ジャイプールのアノーキーミュージアムにて職人さんにブロックプリントを教えてもらっている
柄も可愛い~し、染めも可愛い~しコレ絶対欲しいやつやーん♪
日本でも買える?と調べたところ「わ!高級!」だったのでスペシャルなときに誰かから買って貰いたいかんじである。フム・・。
ちなみに農作業のときも「どこかにインドのアイテムを入れる。」ってのが千春さん流!
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ジャケットの中には「A HOPE HEMP」のヘンプ素材のパーカー。
これも長年愛用している物。
冬は暖かく、夏場は湿気を逃して涼しく。
洗濯をしても乾きやすく、抗菌性も高く、強度もある。
ヘンプ素材は知れば知るほど素晴らしいと思える天然素材で、寒空の下での作業時もヘンプのパーカーは理にかなっている一着だなぁと思った。
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この写真では見えないけれど、パンツの中にもう1枚履いているパンツは静岡県富士市にあるHACOFUNEというフェアトレードのアイテムを扱うお店で買ったというsisam工房のオーガニックコットンのニットパンツも履いていた。
「へたれないニットパンツなの!」と太鼓判を押せる一押しアイテムなので、ニットパンツを買ったら2~3回でべろんべろんになったことのあるそこのアナタ!是非チェックしてみてください。(私はある)
ちなみにこちらのアイテムもMADE FROM INDIAでした。
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このBAGを店頭で見かけたならばきっと手に取るな、と思ったくらい俺好み。
古布やビニールをリサイクルした布で出来ているそうで、リサイクルしたからこそ出る風合いや色味、こなれた質感などが交じり合って新しい製品となっている。
これからはこういったReを実際に行うアパレル産業が増えればいいなぁと切実に思う。
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・体験型農ライフ
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体験型農園というのは気が楽でよい。
「農業をやってみたい。」といざ土地を借りてやってみたら意外にも続かなかった、という声をよく聞くからだ。
この場所は市が運営し、更新しますか~?出ますか~?的なやりとりがある為、やってみて向いていなかったら辞めればいっか!と思いきりがつきやすい。
そういったEASYさがあると農業はぐっと身近になる。
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農に必須な道具もいくつも揃っていて貸し出ししてくれる。
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これ以外に、「わぁ便利!」と思ったのが野菜を洗える水場がある、ということだった。
畑で採れた野菜は当然のことながら土がついているので洗わなければならない。
じゃあ、土付き泥付きの野菜を家の台所で洗うのか?というとちょっと難易度が高い。
そういった家の外でやっちゃいたいなーという部分のケアしてくれるシステムが十分に備わっていて、気が利いてるなぁと思った。
・有機農法の実り
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この畑の特筆すべき点はやはり有機の畑である、という部分だ。
写真には写っていないがかなりの面積の農地全体が有機縛りの畑なのである。
今回この畑を見学し完全に私の頭は「有機すげぇ。」となり、今度畑やるならもう有機でやろ、と思っている。
何が凄いって収穫量と質だ。
ハッキリとこの野菜は大根!とかブロッコリー!とか満足のゆくサイズと味!(美味いの)
これはモチベーション高まるー!
千春さん畑も色々と試行錯誤している様子が見られた。
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病気のある部分をハサミで切ったらそのまま次使わずにきちんと拭いたり水で流したりすることで同じ病気が広がるのを防ぐんだよ、と言ったアドバイスを周りの畑の方がしてくれることもあったりと自然と農業の知識が身に付いていくようでなんだかのどかで良いのだ。
この時期は冬野菜の時期だった。
「もう大分収穫しちゃったんです。」と言っていたが畑にはキラッキラの雫を携えた緑たちがころりころりとしていて見ているだけでもうホックホクな気持ちになった。
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農業は多様化していてそれぞれの生産者さんが自分のツボに合ったやり方でやっている。
有機農法、自然栽培、バイオダイナミック農法、不耕起栽培・・・etc
個人的にはこの地球という場所で自分の子供たちやこれから先の人たちが暮らしてゆくのであれば、出来たら土を汚すことなく良いサイクルをキープ出来るようなやり方がスマートかなぁ?とは思う。
そして家族の食べる分だけでも自分の手で育てられたらどんなにか良いだろう。
全部は無理でも「今日のこの野菜は畑で採れたんだよー。」というものが食卓に並んでいたら、その光景はとても暖かい。
自分が育てたもの。
家族が育てたもの。
気持ちや想いが存在しているものと、そうでないものにはハッキリとした違いがある。
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この畑で採れた野菜を使ったインド家庭料理が食べたい。
ブロッコリーを使った愛しのサブジ。
この水分量やばくね?な大根を使った爽快なアチャール。
玉ねぎ、トマト、春には豆かなぁ。
野菜はどの季節にも良さがあって、食べる楽しみは曼陀羅のように広がるんだ。
→この記事はライフ編へと続きます
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