交換noteとは、対話・実践ラボの参加者たちが「対話」について考えたあれこれを「交換ノート」のように書き綴っていく取り組みです。
新卒から5年半勤めた教育NPOを卒業、留学を決断2020年の年明け、新卒で5年間勤めた教育NPOを辞めることを決めた。 大学院留学に行くことを決めて、夏まで、自分が担当している事業を続けたいことを代表に伝えた。その2週間後、コロナがやってきて、事業が全て中止になった。 キャンセルや返金対応に追われ、整理がついた2020年夏、NPOを卒業した。 まだまだ恩返しは仕切れていなかったけれど、この時期は、ただただまともに事業ができないまま人件費が垂れ流される状態になっていたので、会
私は今、日本の博士課程で対話を通した学びについて研究しています。研究と並行しながら、学びの場づくりの会社を営んでいます。 今回、11月末から始める「対話とネガティブ・ケイパビリティ探究ラボ」についてお知らせします。 対話とネガティブ・ケイパビリティ探究ラボとは?対話とネガティブ・ケイパビリティ探究ラボは、対話と「答えを急がず立ち止まる力」であるネガティブ・ケイパビリティという概念を探究し、実践へと繋げることを目指すゼミ形式の企画(オンライン開催)です。 「ネガティブ・ケ
「たたかう研究室」立ち上げます。僕は20代の終わりに5年半新卒で勤めた会社を辞め、大学院留学に行くことを決めました。今は博士課程の2年目に突入し、研究の面白さと難しさに向き合っています。 研究は、めちゃくちゃしんどいこともありますが、その分、面白さもひとしおです。 自分の「学び」観は大学院に入ってからの数年で大きく変化しました。 それまでは受け身だったり、知識を頭に詰め込むような学び方が中心でした(知識自体はとても価値あるものです)。 研究を通して、これまでの人類が
自分の地元、旭川にモロッコからの国費留学生として来ていた友人、アフメッド。家族を連れて日本まではるばるやってきた。 アフメッドとの出会いは、コロナ禍に突入した2020年。 「英語で学ぶ、世代を超えた学び舎」を立ち上げたいと意気投合した地元の高校の先輩と立ち上げ準備をしていた中で、「良い先生がいるぞ」と先輩が連れてきてくれた。 コロナ禍でも学ぶ喜びをと、共に「英語で学ぶアフタースクール」を立ち上た。一緒に楽しみながら、英語も学ぶ場作りを作った盟友だ。 モロッコでも高校の先
最近パスタがマイブーム。一人暮らしには欠かせないお供。 パスタを作っていて思い出すのは、イタリア。コロナ禍留学1年目が終わった2022年の夏休み、一人旅でイタリアの小さな村を訪れた時の話。 学生節約ひとり旅なので観光っぽいところには行かず(ローマもヴェネツィアも行かず)、お金かかりそうなアクティビティは全スルー。早々に都会を離れた。 友人がイタリア行くならいいよとオススメしてくれた世界文化遺産にもなっている、チンクエテッレ。 チンクエテッレもよかったが、やはり観光地。
2024年3月末。京都で怒涛の学会参加と会社の経営合宿コーディネートを終えた。 一息つくまもなく、続けて自分たちの会社の経営合宿をしに、広島は大崎下島へ。 大崎下島へ。島を越えた先にある島。広島の南に位置する呉市から車でさらに1時間、南へ。 島を3つ越えた先に、大崎下島はある。 全体でも2000人弱。友人が住んでいる集落には約400人が暮らす。 迎えてくれた友人が運転する車に揺られながら、 島の空気を感じる。 ふっと、息が抜ける。 ここに東京でデザイナーをしていた2
なぜこの記事を書こうとしたか?博士課程に進んで「学び」の研究をしていると、よく言われるのが 「学ぶのが好きなんだね〜」 「お勉強が好きなんだね〜」という言葉です。 たしかに学ぶのは好きなんですが、この学びといえば「お勉強」という構図には違和感を感じます。そういう面もありますが、実は、学びって1種類じゃないんですよね。 この記事は、学びの研究では学びをどう捉えているか? というものをご紹介します。 学びが好きな方、学びの研究ってどういう風に学びを捉えているんだろう? と
このnoteでは私の自己紹介をしていきます。 ぶんいちです。静岡県浜松市に住んでいます。スウェーデンのヨーテボリ大学で修士課程を修了(教育科学)。今は創造科学技術大学院(静岡大学)の博士課程に所属し、学びの研究をしています。 専門は学習科学です。特に人間らしいコミュニケーションから生まれる学び、フィードバックや対話の研究をAIと絡めながらしています。現在は「生成AIとのコミュニケーション」をテーマに論文を書いたりしています。 研究と並行して修士留学中に合同会社を立ち上げ、
みなさん、ChatGPT使ってますか? ここではChatGPTの概要については説明しません。「ChatGPTって何?」という方は既に色々な方の解説記事や動画が出ていると思いますので、ぜひそちらを参考にしてください。 このnoteでは2023年2月9日にThe New Yorkerに掲載された 「ChatGPT Is a Blurry JPEG of the Web」 (原文英語。邦訳すると「ChatGPTはWeb上のボヤけたJPEGである」) 米国の著名なSF作家であるT
ふと思い立ち、とても久々にnote更新。 現在社会人留学生としてスウェーデンのヨーテボリ大学 (University of Gothenburg) 修士課程(IT & Learning)に在籍しています。 20代の最後に入学し、現在2年目。あと半年弱で卒業です。 今回は英語についてのnoteです(スウェーデンでの大学院は英語で行われています)。自分は帰国子女でも留学経験がこれまである訳でもなかったので、英語についてはかなり苦労してきました。 留学まで英語にはほぼお金をか
非常に経済的に厳しい立場におかれ苦労されながら、お子さんを一人で育てられてきた方が「信じられるのは私だけですから」とお話されている記事を読んだ。 読んでいて、その方がどんなに大変な思いをしながら生きてこられたか。胸がギュッとしたと同時に、「私」と「私たち」について考えさせられた。 今自分が住んでいるスウェーデン。北欧はいわゆる「幸福度ランキング」が高い国々だけれど、実際に住んでみて理想郷は無いと感じたし、日本の方が住み良いなと感じた部分もいくつもある。 まだ住み始めて半
2022年1月からスウェーデンで社会人大学院生をしています。 スウェーデンの公共報道機関SVTが発信する記事の中で、児童心理学者アンナ・ノーレンさんが『戦争について子どもと話すために』というタイトルで、3つの点に触れていました。 年齢関係なく大人自身にとっても考えさせられることであり、戦争を超えた普遍的なコミュニケーションの形でもあると思い、重要だと思った部分を和訳の上、シェアします。 ①「隠さない」- Dölj inget 現実に起きていることを隠したり、無かったこ
差別について考えさせられる日々です。少しでも考えを深められないかなと思い、最近読んだ差別についての本から、「これは差別そのものについて考えてみる上で大切だ」というポイントをnoteにまとめてみました。 問題自体がシンプルではありません。観点を絞りましたが引用入れて8,000字あります。かといって詳しい方には物足りないかもしれません。「差別についてまだよく分かってないけど、じっくり考えてみたい」という方向けに書きました。(いや時間ねぇよって方は、少しでも考えるために「さいご
青年:……ただいま。 ネコ:おかえり。 なんか元気ないように見えるけど。 青年:……うん。ちょっとね。 ネコ:どうしたの? 青年:……差別について考えてて。 ネコ:……差別か。 考えるきっかけでもあったの? 青年:うん。最近ニュースを見ててね。すごく嫌な気持ちになるんだ……。差別によって、また一人の黒人の方の命が失われてしまった。 ネコ:……そうなんだ。 青年:#BlackLivesMatterっていう、黒人差別抗議運動がすご
自分が携わっていた夏のツアーイベントが、全て中止が決まった。 覚悟はしていた。難しい状況だということは勿論わかっていたけど、会えるはずだった人たち、諦めず準備を続けてくださっていた方々、楽しみにしてくださっていた方々の顔を思い浮かべると無念だ。 同時に自分たちができる取り組みを始めたり、作ったビデオレターに「また会えますように」と気持ちを込めたり、応援し続けてくださる方々の存在に、感謝と共に背筋が伸びる思いでもある。 そして、まず生活を整える。今を生きながら、元気があると
まだまだ続くよ外出自粛生活。週に1度の食料買い出しで外に出た時に歩いている人を見かけると「おっ。生の人だ」と思うようになってきました。生の人……。 有り難く基本在宅ワークに切り替えて仕事ができている分、一人暮らしなのでリアルではほぼ誰とも会っていないです。 会いたい人に直接会えない、外で活動ができないのは本当に残念だけれど、一方で少しでも充実した「外出自粛生活」を送れるように色々と試しています。どんなモノが自分の生活を豊かにしてくれているのか、それが可能にしてくれていること