和は原点。
モノのない時代は、「たくさんあること=豊かなこと」でした。
でも、モノが溢れている現代においては、たくさんあることは、むしろ暮らしの貧しさを表現している、といってもいいように思えます。
モノがありすぎることで、デメリットの方が多くなっているのです。
コンビニ・スーパー・デパート・レンタル業が発達した現代日本においては、必ずしもモノが手元にあることは豊かさをあらわしません。
知識の習得もネットや書籍によって容易になったため、モノがなくても代用できることも増えています。
無くてもなんとかなるモノ、大量に抱えていないでしょうか?
例えば、持たない暮らしで持たない4つのモノって、なんだと思いますか?
・自分の管理能力を超えるモノを持たない。
・愛着を持てるモノ以外、持たない。
・自然に還らない、あるいは、次の人に譲れないモノを持たない。
・自分と、自分の暮らしに似合うモノ以外、持たない。
重要な原則であり、覚えておきたい内容です。
では、日本の家にモノが多いのはなぜなのか?
よくいわれるのが「四季があるから」ですが、これってどうしようもありませんよね。
日本の家庭にモノが多い理由は色々ありますが、ひとつは、日本の生活様式の和洋ダブルスタンダードの生活様式が上げられます。
本来は、和服を着て、和食を食べ、「紙と木でできている」と欧米人に驚かれた日本住宅に暮らしてきた日本人ですが、現在では、洋服を着て靴を履き、カレーやスパゲッティ、エスニック料理も作り、椅子とテーブル、ベッドを備えた家に住んでいます。
それでいて、やっぱり着物も持っているし、相変わらずご飯とみそ汁を食べているし、輸入住宅にさえ畳の部屋が一部屋は確保されているし・・・・・・
つまり、和洋二つのスタイルが一軒の家に共存しているのです。
これにはなるほど、と思いました。
特に、食器なんかを見るとみそ汁用のお椀、スープ用のお皿、といったように和洋の食器が混在しています。
あまり料理をしない人であれば、どちらかに統一してもいいのでは?
また、リサイクルできることを理由に安易に買い物していないでしょうか?
フリマに出すとか寄付するとかって、安易に考えてはいけないそうです。
リサイクルショップも同様。
フリマは売れ残るし、寄付するにしても、そもそも受け入れてくれるモノは限定されていたり、寄付金も同時に求められることもあるそうです。
送料も自分持ちですしね。
リサイクルショップはそれこそ二束三文。
もう、10円とか50円とかいったレベルです。
よっぽどのブランド品で人気があって状態がよければ別ですが、なまじそういった受け皿があることで安心してしまい、それが安易な買い物をしてしまうことに繋がっていないでしょうか。
「売れば済む」なら「買わなくて済む」ほうを賢く選択していきたいですね(^^)
そこで、推奨されるのが「もったいない」の精神です。
この真の精神は、モノの価値を十分生かして使い、使い倒して使い切ることにこそあります。
「これはいいモノだから」
「高かったから」
といって、高級品ほど使わずにとっておく傾向がありますが、それは見当違いというものでしょう。
いいモノなら、なおさらどんどん使って、そのモノの価値を楽しめばいいのです。
重要な原則です。
使うために買ったモノを使わずにしまっておくのは、死蔵です。
形あるものはいつか壊れるものですから、大事にどんどん使ったほうがいいですね。
使い捨ては、もったいない。
使わないのは、もっともったいない。
使わないくらいなら、買わない、という選択肢も忘れずに。
そうならば、持たない暮らし=節約生活ではない!点にも注意が必要ですよね。
「持たない暮らし」ということ質素な匂いがして、「節約生活」と似たような印象を受けるかもしれません。
しかし、生活コストの削減を目指す「節約生活」に対して、「持たない暮らし」は、必ずしもそうではありません。
「節約生活」は、節約すればするほどお金がかからなくなりますが、「持たない暮らし」は、持たないことでかえってコストがかかることもあるのです。
持たない暮らしの目指すところは、持たないことで暮らしを豊かにすることです。
基本的に無駄な買い物が減って結果的に節約になることもありますが、そうとも限らないのがミソ。
たとえば、毎日使うご飯茶碗やカップが割れてしまったとします。
「節約生活」ならば、100円ショップのようなローコストのお店で、自分の好みの茶碗を探すでしょうが、「持たない暮らし」では、100円ショップには行きません。
ここぞとばかり、以前から目をつけていた素敵な器の店に行き、心ゆくまで茶碗を選びます。
少しぐらい高くても、毎日使うものにはお金を惜しみません。
毎日使うものはお金を惜しまない。
これは風水整理術にも通ずるところがあります。
毎日目にするものが気に入らないものだったら、それだけで気分が落ちてしまいます。
ちょっとのことですが、ちりも積もれば山ですよ。
新鮮だけど、懐かしい・・・・・・!がキーワードかな?(^^)
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