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①/⑥「デキる人、頭の良い人」の定義は、『人間偏差値が高い人』です。_学力偏差値の終焉の話。

仕事柄、たくさんの経営者やマネージャーにお会いしますが、皆さんの共通する悩みはこの3つです。

・コミュニケーションが活発な組織にしたい。
・社員が能動的に動き、成果を上げることに喜びを感じる組織にしたい。
・イノベーションを上げられる組織を創りたい。

私が入社した80年代は、こんな悩みをもった経営者やマネージャーはいませんでした。

彼らが望む社員とは、昔流の言い方で「猛烈社員」です。
例えば、こんな社員像です。

・がむしゃらに働き、滅私奉公できる人材
・人を頼らず、自力で問題解決できるパワーを持つ人材
・やれと言われたら、最後までやり切るパワーを持つ人材

今日は、デキる人材、頭の良い人材についてお話しようと思います。

まずはロジラテ思考のファーストステップ Whatから分析してお話します。

1.What_「デキる人材」「頭の良い人材」の定義が変わった


平成時代の、「デキる人材」「頭の良い人材」とは、こんな人達でした。

・計算が速く、抜群の記憶力がある人
・覚えが早く、なんでもミスせず処理できる人
・指示されたことは、期日通りにアプトプットできる人

つまり学力偏差値が高い人達でした。

反面、あまり評価されたなかった人達がいます。

・社内外に顔が広く、いつも誰かと交わっている人
・情報通と言われる人
・世間の情報、変化、流行に敏感な人

つまり、人間偏差値が高い人達です。

当時、こんな人達は便利屋と呼ばれて必要なときにお呼びがかかり、そのときだけは「さすが! 〇〇さんは顔が広い!」と評価されますが、査定ではあまり評価されませんでした。

ところが令和になって、頭の良さの定義が変わってきたのです。
※あんまり元号は好きではないのですが。。。。今日だけはご容赦を!

IoTやAIが発達して、学力偏差値の高い人達が得意な計算能力、事務処理能力、文章の差分識別能力、変化の分析能力などはAIに代替され始めました。

話は逸れますが、先日、養老孟司先生の本を読んでいたら、今後求められる頭の良い人材について、面白い記述がありましたのでご紹介します。

1)いろんなジャンルの仲間を集められる能力を持った人
2)集めた仲間と一緒に行動を起こせる人
3)一緒に行動して、成果を上げる人

これらの要素を持った人は、人間偏差値が高い人です。

次はロジラテ思考のセカンドステップ Why、何故そうなるのか?について分析します。

2.Why_上辺の肩書きの終焉、成果が肩書きになる時代


いくら人間偏差値の高い人材が求められる時代といっても、やはり高いリテラシーは必要です。

例えば、文章の読解力や、日々生まれてくる新しい言葉の意味の理解や、数字の流れを読み解く力です。

しかし、今は分からないことがあっても、スマホで簡単に学習することができる時代です。

学習したら、それを実践するための人材を集めて、実践と学習を同時に行いながら成果を上げることができます。

こうなると、自己紹介の仕方も一変します。

これまでの自己紹介は、こんな感じでした。

「私は〇〇大学を卒業し、〇〇会社で〇〇を担当しております」

しかし、これからは出身大学や職歴などは無意味となり

「私は〇〇を仲間と一緒に実践し、〇〇を創り出している者です。」

つまり、成果が自分のブランドになる時代です。

3.How_人間偏差値が高い人材になる

まず第一に求められる人材とは、

1)言葉に好奇心を持ち、意味を知ろうとする人、
2)もし知らなかったら、知らないと答えられる人
3)誰にでも教えを乞える人。

次に求められる素養は

1)多様なジャンルの仲間を集められる能力を持った人
2)集めた仲間と一緒に行動を起こせる人
3)一緒の行動して、成果を上げる人

この6つの素養を見ると、見えてくるキーワードが2つあります。

それは、好奇心とコミュニケーションです。

よくよく考えれば、イノベーションを起こすためには、以下の3つを実践しなければ起こせませんが、その源泉となるのは好奇心とコミュニケーションです。

1)沢山の情報の中から、質の高い情報を選別し
2)情報を観察して、変化を察知し
3)顧客に貢献できるイノベーションの種を発見する

これからは、人間偏差値を高めなければ、成果を生み出せない時代がやってくると思うのですが、皆さんはいかがお考えでしょうか?




【最後に】
この記事は、全ての物事をWhat~Howに分解するロジラテ思考で書いています。ご興味ありましたら、是非ロジラテ マネジメント マガジンお読み下さい。

What(現状) 何が起こって
Why(仮説) 何故それが起こって
  (課題) 仮説から解決すべき問題を見出して
How(戦術) どうすれば、その問題が解決できるのか?


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