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バスケなめんなよ ミニバス~コーチ就任編

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母校でもあり、息子が所属する超弱小校の鳥川中学校バスケ部の外部コーチとして、親子で県大会を目指す物語(一部フィクション) コーチ就任に至るまでをまとめたマガジンとなります。 こ…
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#バスケ

日記0.5章 1年生大会編

日記0.5章 1年生大会編

1年生大会ってなんなの???

ミニバスを卒団した涼でしたが、中学校へ入学前の3月に1年生大会と言う謎の大会に参加します。

1年生大会とは
中学1年生が2年生に上がる前に行う大会で、その大会に小学5. 6年生も参加できるというシステムです。

なぜ、小学5. 6年生が参加するかと言うと…ご存じの通り、少子化の影響で中学校の生徒数が激減しているので、5人で行うバスケットボールも中学1年生だけでは人

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バスケなめんなよ 1話

バスケなめんなよ 1話

鳥川中学校入学!

あまり必要性の無い仮入部期間を終え、正式にバスケ部に入部した涼は真新しい学ランと鞄を身に着け、毎朝早くに家出て行く涼の生活が始まりました。

涼は私が当時通っていた鳥川中学校という至って普通の中学校に入学しました。

妻になぜ涼は若干早く学校に行くの?
と尋ねると、朝練をしていると聞かされました。
懐かしいなぁ〜と思いつつも、俺の時の朝練は6時からだったはずだけどな…
あいつ7

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バスケなめんなよ 2話

バスケなめんなよ 2話

やる気がないの?

3年生は引退し、新キャプテンも決まりいよいよ新しい時代が始まりました。

私は涼に色々と聞いてみました。

私「新キャプテンはどんな感じなの?」

涼「…わからん」

私「はぁ?わからんて何だよ!2年の中では一番上手いのか?」

涼「2年の中ではね…でも俺と大翔の方が全然上手いからやりづらい…」

大翔(ひろと)と言う子は、涼がミニバスから一緒にやっていた子です。
前にも出てき

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バスケなめんなよ 5話

バスケなめんなよ 5話

3年生最後の大会

パリっとした気持ちの良い春はとっくに過ぎ去り、6月を迎え梅雨に突入したと同時に3年生の最後の大会が始まりました。

会場が近い事もあったので、私は観戦に行く事にしました。

最後の大会は本当に独特な雰囲気のなか行われます。

負ければその時点で部活を引退しなくてなりません。

どのチームも気合が入り、実力以上の力が出ているのではないか?
と思うくらい激しく、そして集中した試合に

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バスケなめんなよ 9話

バスケなめんなよ 9話

バスケが強くなりたければ、バスケ以外をきちんとやれ!

家に帰り風呂から上がった涼を呼びました。

私「全部言うから明日から全部お前がちゃんとやって、周りにもやるように伝えろ!」

涼「………?」

まず駐車場やどこで会っても必ず俺や他の保護者に挨拶する事!

体育館のおじさん達にも大きな声で挨拶する事!

練習が始まる前に必ず俺の所に集合して挨拶する事!

練習が切り替わる時などにダラダラ歩かず

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バスケなめんなよ 14話

バスケなめんなよ 14話

中央中との試合…

既に両チームがアップを始めていました。
鳥川中のメンバーにも笑顔が戻って少し安心しました。

7-2-7
スタメン 
涼   PG
大翔  SG
三井  SF
槙野  PF
金剛  C

試合が始まりましたが、やはり鳥川中と中央中に実力差はほぼありません。

逆に言うと、夏休みにもう少しきちんと練習していれば差がついてたように感じます。

中央中のキャプテンは公太(こうた)と言

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バスケなめんなよ 15話 

バスケなめんなよ 15話 

教える事を完璧にしておこう

帰宅後

私「涼!ちょっと来て!」

涼「……なに」

私「全然ボール運べなかったなwオールで当たられて怖かっただろ?もう惨めすぎて逃げたかっただろう?」

涼「………ポロ(涙を流す)…うん…」

私「俺も経験あるよ…でも、PGはそれが仕事なんだよ。だから、チームで一番ドリブルが上手くなきゃいけないし、一人でもボールを運べるようになっておかなきゃいけないんだよ…それが

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