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最近読んでいる本(26) #334
読んだ本のストックがたまってきたので感想を書き残したいと思います。
最近一気にまとめて書いてしまい、見づらいわ読みづらいわで見返すのも大変になっていたので、毎回5、6冊ずつ書き出すことにしようと思います。
焼き肉を食べる前に。 ―絵本作家がお肉の職人たちを訪ねた―
中川 洋典 (著, イラスト)
↑絵本作家である中川さんが「屠畜」について向き合い、市場で働く方々にインタビューした内容が綴られています。働く側からしたら、仕事として「動物を殺している」わけではなく、日々家畜が苦しまないように、自分たちが怪我をしないように、生産者に敬意をもって作業をするように心がけていることが読みとれます。この仕事に差別や批判的な意見をもつ人が多いですが、そういった人たちは畜産のことや農業のこと、食育ということの基本的な部分をもっと知る必要があるのではないかと思えました。理不尽な言葉を浴びせるのは違うと改めて感じました。
おもしろくてためになる 鳥の雑学事典
山階鳥類研究所 (著)
↑千葉県にある山階鳥類研究所の研究員の方々が書かれている本。鳥の基本的な情報や体のつくりなどから雑学に至るまでたくさんの情報が詰め込まれていますが、なかなか他の本では触れたことのないような内容が書かれており終始ワクワクしました。「鷸蚌の争い」の内容などは初めて知ったのですがすごく勉強になったのと、それに付随する写真が笑えて癒されました。研究員だからこその視点で書かれているので、勉強になるだけでなく普段の疑問や不思議が解明されていくのがとても面白かったです。これはぜひ何度も読み返したいです。
※こちらの山階鳥類研究所の近くにある我孫子市鳥の博物館はたくさんの鳥の剥製などが展示されており、めちゃくちゃ楽しいのでおすすめです。
ちなみに今3月末まで長期休館中とのことです。
クマはなぜ人里に出てきたのか
永幡嘉之 (著)
↑秋田県でクマによる人身被害が増えたことにより、普段は山形県で虫の調査を行う著者が、秋田県の被害を調査し、何に原因があるか考察しています。本のなかで、母グマの駆除により仔グマが取り残され、冬眠できず冬場も人里で発見されることがあったと書いてあるのですが、その後積雪のある冬を過ごす仔グマがどうなるのか気になりました。計画的な保全活動が必要であることや、行政でなく民間の組織が積極的に活動していかねばならないこと、保全と愛護を区別することの大切さに気づかされました。最近気になっていたテーマだったので勉強になりました。
昨日までの自分に別れを告げる
中谷 彰宏 (著)
↑中谷彰宏さんの本は初めて読みました。それぞれは短いけど「なるほどそんな捉え方があったか」という言葉がたくさん綴られています。「逆境はすべての人が手に入れられるわけではない」という言葉が、辛い経験をしてきた過去を救うものだと感じました。中谷彰宏さんがマラソンをしているのか、マラソンの話も出てきて「走るまでが一番辛い」というのがめちゃめちゃしっくりきました。たくさんの言葉のなかでも当てはまらない事柄や内容はあれど、そういう共感や発見に出会えてスッキリしました。
心療内科医が教える本当の休み方
鈴木 裕介 (著)
↑心療内科医が精神の安定のための休み方を説明している本であり、優しい語り口調で記されているだけでなく、しっかりと科学的な根拠に基づいて説明がされているので、「そうしたらいい理由」が理解しやすいです。ストレスを受けて「炎のモード」「氷のモード」のどちらになっているかを自分で自覚できれば、その後の対処の仕方、つまり休み方がわかってくるとのこと。休み方の具体的な方法などの記載は多くないですが、体の仕組みを知ることができ、ためになることがたくさん書いてあるのでぜひ参考にしたいと思いました。
昨夜のカレー、明日のパン
木皿泉 (著)
↑夫の一樹を若くして亡くしたテツコと、一樹の父である義父が一緒に暮らしているなかで起こる出来事が綴られています。一般的ではないと思われるその生活のなかにもあたたかみがあり、テツコや義父の周りの人たちとの出来事も、生や死を考えさせられるものですが重苦しくはなかったです。どんな展開が待っているのかとドキドキするストーリーでした。タイトルの意味も最後にわかります。深く考えさせられますが、後味が悪くない、あたたかさを感じる作品でした。(あややさんおすすめの本😊)
他に読んだ本、今読んでいる本↓
少しずつ読みたい本とおすすめいただいた本を読み進めています。
最近は雑誌も読むようにしています。
↓東京カフェ 2025
↓Wedge 2024年12月号
他にも読み終わった本が何冊かたまっているので、また近いうちに読書感想を書き出したいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。