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最近読んでいる本(23) #265

読んだ本のストックがたまってきたので感想を書き残したいと思います。


今宵も喫茶ドードーのキッチンで。
標野 凪 (著)

↑さまざまな悩みを抱える人が、おひとりさま専用の喫茶ドードーで心を癒していく話。悩んでいる時にふと路地裏の喫茶ドードーを見つけ、その時に必要なことや必要なものがメニューになっていて、登場人物がそれを食べたり飲んだりしながら心を癒していくさまが、読んでいる側の心もあたたかくします。辛い状況にあったりする登場人物たちのストーリーにも没入でき、心が苦しくはなりますが、それ以上の癒しを得られます。こんなおひとりさま専用の喫茶店があったらいいなぁと思いました。


うしろむき夕食店
冬森 灯 (著)

↑「うしろむき夕食店」の穏やかな雰囲気のなか登場人物が出会い、それぞれの悩みや起きた出来事についてストーリーが進んでいきます。その答えや導きはうしろむき夕食店で見つかり、どの登場人物も癒され自分の進むべき方向を見つめるようになります。この本にでてくるご飯はリアルなあたたかさを感じ、食べてみたくなるものばかりでした。夕食店というだけあって身近な洋食、和食と季節の野菜を楽しめる親近感のわく食べ物が登場します。最後まで読んでほっこりするストーリーに癒されました。


もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら
神田 桂一 (著)、菊池 良 (著)

↑タイトルのとおりの内容ですが、所々「ビジネスメール」やマガジンなどちょっとしたあるある文章も織り混ぜており、楽しく読めました。焼きそばの作り方を文豪の代表作を真似て書いてあり、あの作品か!という発見もあって面白い発想だなと思いました。そんなこともあり、「それっぽい」ところがよく表現されていて、思わずフフッと笑ってしまうところも多々ありました。たまにはこういう本を読むのも楽しいなと思いました。(えりさんおすすめの本😊)


ライオンのおやつ
小川 糸 (著)

↑主人公の海野雫さんがガンで亡くなる前に訪れるホスピスでの出来事が綴られています。たくさんの人たちとの出会いから「死」と向き合い、「生」を考えていくなかでどんどん弱っていく雫さんの様子が切なく、それでいて力強く描かれています。死ぬことと生きることの考え方をよく考えさせられる物語でした。雫さんをとおして、今生きていることの意味を改めて考えるきっかけとなりました。(あややさんおすすめの本😊)


新 旅ボン 北海道編
ボンボヤージュ (著)

↑漫画だけどとにかく文字が多いし細かい。それだけ情報量は多いのですが少し読むのが大変です(笑)旅の途中で起こるトラブルや登場人物のやりとりが面白いです。旅が目的なので出てくる景色や街、食べ物が描かれ、とても興味がわきます。北海道版で初めて読みましたが、他の地域の本も読んでみたくなりました。これから順次読んでいきます。


命をつないだ路面電車
テア・ランノ (著)、関口英子 (翻訳)、山下愛純 (翻訳)

↑ナチスドイツの時代に生きた少年に起こる出来事が綴られています。その少年は現在もご存命の方で、この話は実話。ある日母がドイツ軍に連れられて行ってしまい、逃げ延びた少年が路面電車で人に救われる。その後母を心配しながらも生活する少年の物語ですが、読んでいて当時の戦争の悲惨さやゲットー地区の生活の厳しさを改めて心に刻むことになりました。「自分の人生を悲劇としないでほしい」というご本人の意向に心がキュッとなるような意志と心の強さを感じました。


あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問
ひすいこたろう (著)

↑明日死ぬかもしれないと思いながら「今」を生きることの大切さが綴られています。大切な人、自分にとって大事な要素、物を振り返ったり改めて考えたりするきっかけになりました。明日や未来が「ひゃっほーい!」となるような生き方をすれば後悔しないし、今に目を向けてやることが人生を楽しく生きることにつながることを教えられました。


帰還兵はなぜ自殺するのか
デイヴィッド・フィンケル (著)、古屋美登里 (翻訳)

↑帰還兵がPTSDに悩まされる話はよく聞いたりしていましたが、実際には帰還兵だけでなくその人をサポートする家族や周りの人たちにも大きな影響があり、精神的にも大きな負荷がかかることを知りました。実際に自殺してしまった帰還兵とその家族のエピソードが細かく記載しており、戦争の惨さだけでなく、心を壊してしまってからの回復の難しさ、支える側の精神力を保つ難しさを知って、なんともいえない複雑でやりきれない気持ちになりました。戦争は何も残さないことを改めて感じるきっかけになる本でした。


生きるぼくら
原田マハ (著)

↑学生時代にいじめにあい、その後引きこもりとなった「人生」のお話。母の手ひとつで育てられた人生は、ある日母がいなくなり、どうしようかと迷った末に1枚の年賀状を頼りにおばあちゃんの住むまちに出掛けていく。そこで出会った人たちや認知症になったおばあちゃんなどとのたくさんの出会いを経て、米を作り、心が成長していく過程に心が揺れ動く感覚をおぼえました。引きこもりだった人生がこんなにも変わっていき、人への感謝や思いやりを抱く様にとても感動しました。そしてお米が食べたくなる素敵な本でした。


「そのままの自分」を生きてみる 精神科医が教える心がラクになるコツ
藤野智哉 (著)

↑自分を責めずにありのままの自分を認めてあげるためのコツが優しく綴られています。他人の怒りは他人のもの、他人のせいにばかりしないで自分のことにも目を向けてみると悪循環から逃れられる、辛いときや目的を見失いそうなときに唱えると良い言葉など、たくさんの生きづらさに寄り添う言葉が詰まっています。2~3ページずつ書かれている上に優しく綴られているので、読んでいてとてもホッとします。お守りにしたい本。


フーテンのマハ
原田マハ (著)

↑原田マハさんの旅本。マハさんの原点となる出来事やとてもこだわっているアートとの出会いや作品ができるまでの経緯をご自身の旅を通じて綴っています。旅の行き先は日本だけでなく、モネやゴッホの生きた世界を知るために海外に何度も赴き、自分も追体験するという。小説を書く元になった出来事もたくさん書いてありますが、餃子のことやちょっとしたトラブルなど笑ってしまうようなエピソードも書かれていて楽しいです。原田マハさんを知るのトップがりな本。


ポポときせつのおかしづくり
ももろ (著)

↑noteのトップ画として毎回イラストを使用させていただいている大好きなももろさんの絵本。どのページもイラストがとても素敵で、動物たちもかわいくて癒されます。最後の巻末に絵本のなかにでてきたお菓子などのレシピが書かれていて、再現したいなぁと思いました。ももろさんのイラストはかわいくて色とりどりでとても素敵だなぁと改めて感じました。他の本もどんどん読んでいきたいです。

↓ももろさん


ゆうやけにとけていく
ザ・キャビンカンパニー (著)

↑ゆうやけが綺麗に描かれているだけではなく、ゆうやけの空のしたで過ごす人々のいろんな感情を一緒に描いており、とても綺麗で透き通った世界を体験できました。ゆうやけの話ではありますが、最後は日が暮れて夜になり、お子さんの寝る前に読むのにとてもぴったりな本だなと思いました。とても素敵な本でした。


わたしの名店
三浦しをん (著)、西加奈子 (著)、中江有里 (著)、美村里江 (著)、宇垣美里 (著), & 24 その他

↑三浦しをんさん、西加奈子さん、朝井リョウさん、瀬尾まいこさん、小川糸さんをはじめとするたくさんの作家さんや、山田ルイ53世、バービーのような有名人の心に残る名店とメニューが綴られています。それぞれの思い出深いエピソードや美味しいご飯について書かれていますが、どれも魅力的で世界観にも引き込まれるし、ご飯もとても美味しそうに感じます。それぞれ3ページほどで読みやすく、サクサク読めるし、いろんな方のエッセイが詰まっていてとても楽しい本でした。


他に読んだ本、今読んでる本、これから読む本↓


今月もオンライン読書会があり、読みたい本が一気に増えてしまい、読む速度が追い付かないのですが、ゆっくりおすすめいただいた本を読んでいこうと思っています。

ここに記載していないおススメの本たちは図書館で予約し、順番待ち状態です。

最近は農家さんのお手伝いが毎日あるので、先月までより読む量が減っていますが、それでも楽しみにしている本がたくさんあるので、どんどん読んでいきたいです。

読みたい本がたくさんあってワクワクします。

また来月もたくさん本を読んでいけたらいいなと思います。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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