未来の私への手紙
快晴の水曜日、近くで造成工事があり、朝から賑やかです。
さて本日紹介する本は湊ナオさんのこちらの作品。
緊急事態宣言が明けて2020年も夏を越え、大学時代の親友の夫とその息子と、紀伊半島のツーリングに出かけることになった。若くして命を落とした親友との約束を果たすため、そして、ひとり親で育った息子が母を新たに知るため。就職氷河期世代が親になっての心情もそこはかとなく漂うハートウォーミングなロードムービー風の小説が本書。日常の景色だけでなく生活スタイルも変わってしまった。変わらざるをえなかった。リセットするにしても、調子を取り戻すためにも、記憶の底に押し込めてしまった大切なものをもう一度見つけ出して、新たに前に進もう。コロナ禍でぽっかり出現したつかの間の人生の空白期間。みーんな元気の在庫がなくなった。でも、だから……3人それぞれが生きるために必要なささやかなものを見つけた、数日間の旅の物語。(Amazon内容紹介)
第11回日本経済新聞小説大賞をこの作品で受賞、デビューされた作品です。
ここ数日新型コロナの陽性者数の増加が顕著で、ゴールデンウイークを前に緊急事態宣言が出るような勢いですが、この作品は昨年のコロナ禍でぽっかり空いた時間が自分の人生を見つめる機会となって、前に進むために何かを見出そうとする、そんな現代を意識した作品に仕上がっています。
最近再度注目されて、人気が上がっている自転車とツーリングを上手く使いながら、就職氷河期世代のあの頃と今、そして彼らが親となって見つめ直す親子の時間を、温かい目で追いながら描いているのが好印象です。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今日という1日があなたにとってかけがえのない1日となりますように。
昨日のnoteはこちら↓
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