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ゆたかな時間をすごし合うもの同士が、ひとときを重ね合う、心満たされる時間

おはようございます。激しい雨音で久しぶりに早起きしました。
さて昨夜読み終えたのはこちらの作品です。

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二階建てのレトロな洋館に、ステンドグラスの嵌め込まれた観音開きの扉。ドアの両側には二つずつ背の高い格子窓。そこから見える満月のような照明と、おいしそうな香りが漂ってきたら間違いなし。そこが「うしろむき夕食店」だ。“うしろむき”なんて名前だけど、出てくる料理とお酒は絶品揃い。きりりと白髪をまとめた女将の志満さんと、不幸体質の希乃香さんが元気に迎えてくれる。お店の名物は「料理おみくじ」。今宵の食事も人生も。いろいろ迷ってしまうお客さんに、意外な出会いを与えてくれると評判だが――。(Amazon内容紹介)

この作品はキリンビール公式noteで2020年9月から2021年1月まで掲載し、加筆修正「おまけの小皿」という書き下ろしが加えられたものです。というわけでnoteで読まれた方も多いかと思いますが、私は単行本化で初めて読みました。

著者冬森灯(ふゆもり・ともさんと読むのですね)は第1回おいしい文学賞のて最終候補になった「縁結びカツサンド」でデビューされた方です。本作含めてお料理小説が得意な作家さんのようです。

家庭的な料理でお客をもてなす通称「うしろむき夕食店」は着物姿が似合う女性2人の店主支倉志満と孫娘の福浦希乃香が営む「夕食店シマ」そして
迷える5人の男女が、この店にやってきたことで意外な出会いがあり、前進していく姿を描いた連作短編集が本作品です。

未来を見ることは難しくても、うしろを振り向けば、辿ってきた日々は、そこに残っている。自分にしか醸せないゆたかな時間として。
そうしたゆたかな時間をすごし合うもの同士が、ひとときを重ね合う。
だからこそ、誰かとの乾杯の時間は、こんなにも心が満たされるのだろう。p296

彼らの出会いとともにおいしいお料理が人生を彩ってくれる、明日への勇気をくれるそんな作品に、お腹を鳴らしながら読みました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今日という1日があなたにとってかけがえのない1日となりますように。

昨日のnoteはこちら↓

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