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ペアリングイベント2024 / 2ndのはなし ⑥

さて最後。モクテル三杯目。

和菓子とドリンクの全体はリンクを参照ください。

レシピ。

玄米茶と自家製フレーバーウォーターのモクテル ~胡椒を挽いて
<build / tumbler glass>
玄米茶 30(築地うおがし銘茶)
フレーバーウォーター 60(No.2 40 / No.3 20)
ガーニッシュ:黒胡椒 少々挽く

一杯目のモクテルで述べたように、苦労はサーブドリンクそのものの製作よりその素材の製作にあった。
まずは全体をざっくりデザインしてみようと書き出す。
カクテルに近い形にするのでローズマリーは必須。生胡椒を直入れするのはコントロール難しいだろうから最後に黒胡椒を挽くことにした。
安直だけどやはり茶は落ち着きが良い。
最後なので焙じ茶を考えるも独特の香りと苦味がいまいち噛み合わず。
さすがに煎茶の再利用は避けたいと考えていたところ、最中の皮が米粉仕様であったことに思い至り米繋がりで玄米茶。これも煎茶と同じく築地うおがし銘茶のものを使用。
これでなんとなくベースを作れた。

戻って香りである。
やはりフレーバーウォーターを作るのが妥当だと思えたのでハーブ / スパイスの選定。
前述の通り、ローズマリーは必須。周りに何を置くか。柑橘類ピールの煮出しだと余計なところまで引っ張ってきそうな感覚があったのであまり使いたくないなあと思いながら通常営業用の仕込みをしていた時、レモングラスを思いつき、ローズマリーと合わせて作る。
ローズマリーの香りは強いのでレモングラス多めに入れて作ってみると意外にも喰われてしまった。逆にすればもちろん結果も逆。
どちらを使っても着地できなかったのでブレンドして使用してみたらあら不思議、大枠で纏まるではありませんか。
そこでこの2種のバランスを細かく取って完成。
どちらも他の素材を使うことなく、単にハーブの比率を変えて抽出しただけなのに印象はけっこう違っていた。そしてその液体をブレンドする比率だけでもけっこうな差が現れるというのは実に面白かった。

さて、次回に全体のまとめでも書いて締めると致しましょうか。

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