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ペアリングイベント2024 / 2ndのはなし ④

二皿目のモクテル。
和菓子とドリンクの全体はリンクを参照してください。

レシピ。

豆乳を使ったアレキサンダーツイスト
<shake / cocktail glass>
紅茶(アッサム) 40ml
豆乳(成分無調整)20ml
醤油 2/3tsp
エスプレッソシロップ 1tsp
シュガーシロップ 1tsp
ガーニッシュ : シナモンシュガー

ノンアルコール 二皿目の煉切も非アルコールアイテムということで、奈良漬が大徳寺納豆(※)に変更されている。
故にアルコール由来の揮発感を伴った甘さではなく、旨味をもった塩味がアクセントを持つ。
しかし全体的な方向性は同じなのでカクテルを可能な限りモクテルで再現する、という思考の下に組み上げた。
こうやって見返すともう少しブラッシュアップできたのでは?と思うのだけどそこはそれ。あの時にはこれがベストだった。

カクテルと同じく、紅茶と豆乳で全体をまとめて醤油とシロップ類で奥行きを出した。
スイートベルモットからなる香りの複雑さが再現できなかったのが残念なところだけど(シナモンシュガーで少し香りを纏わせたくらい)、その代わりにアレキサンダーに寄せようと自家製エスプレッソシロップでチョコレート感、焙煎感を持たせた。
書くまでもなく醤油とシュガーシロップは味醂感。
ただし、大徳寺納豆の塩味があるので僅かではあるが醤油を引いた。レシピ表記からすれば本当に微々たるものだけど、意外というか案の定というか、こういうところが最後の一手を担うパターンは多い。「大して変わらない"はず"だから同じ1tspでいいや」などとレシピ化するに際して絶対やらない理由である。

カクテルの再現性を狙ったものなので、これはほとんどストレスなく作ることができた。
方法論が自分の中で確立できていたのも大きい。
こういうのは場数がモノを言う。ここまでやり続けて得られたものだ。継続は力なり。
たぶん今回の全6杯の中でいちばん手間がかからなかったですね。

次回は最も手間のかかったカクテル3杯目!


※大徳寺納豆
麹菌を使って発酵、乾燥後に熟成させた豆。
味噌や醬などに近い味わい。

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