- 運営しているクリエイター
#新譜
ユーフォリアがつなぐサリー・シナモンのバトン(Mall Grab「Sunflower」EPレビュー)
ロウ・ハウスというシーンにおける重要人物として語られるJordon AlexanderことMall Grabーオーストラリア出身でロンドンを拠点にする1994年生まれ、若干20代にして世界的に活躍するDJ/プロデューサーであるという以外の情報はほとんどヒットしないが、彼自身について説明するのにこれ以上の言葉は不要かもしれない。
ロウ・ハウスの文脈で語られることの多いMall Grabではあるもの
没入、余白、精神性(Aril Brikha 『Dance Of A Trillion Stars』 レビュー)
このところメインストリームでアンビエント的母体を持ったフォークロアや、ワールド的アプローチのアンビエント、ノイズなんかをちらほら目にします。
一つはサブクスリプションという低コストの楽曲配信の影響でかなり世界的なインディーズを掘りやすくなっているという点もあるのでしょうけれど、ヨーロッパにおけるフィドルや、アジアのガムランやシタールといった楽器が現代的アプローチで再構築されている様子を見ると個人
もう少しだけ2019年を引きずってみる(個人的に出会ってよかった作品54)
普段はどちらかというとアンビエントかノイズかアラビア・トルコ音楽を聴いている私ですが、いわゆる「テン年代」の終わりとしての2019年は、再結成やら数年ぶりのリリースやらで色々とあって、自分の好きなアーティストの復活に心踊らせているうちにあっという間に過ぎてしまいました。
・・というわけで(?)、実は個人的ベスト作品25というものはすでに記事化しているものの、それではあまりにも取りこぼしてしまった
何だか聴いたことがあるようで新しいもの、としてのアルチュセール的理解(Easy Life『Junk Food』レビュー)
メロウなキーボードのメロディに打ち込みやサンプリングされたパーカッション、そこにギターやベース、ドラムといったオーセンティックなバンド構成を合わせつつ、サックスやトラペットなどの管楽器が時折姿を見せ、レイドバックした調子のラップが展開される・・
果たしてこれはファンクなのか、ヒップホップなのか、ソウルやジャズの参照点もありそうだが、BBCのSound of 2020にて「 hard to pin