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【人生ノート 240ページ】世界は広く、自分は小さいんだから。
世界は広い
身魂の善悪と、行為の善悪とを混同してはならぬ。
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中心が定まらなければ、側がいかに努力してみても、何ひとつ成就するものではない。
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道具がそろわなければ家は建たぬ
四十七士がそろわねば仇討ちはできぬ
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科学と宗教とは一致する
ただその途を異にするのみ
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自分は真に愛したい。また、愛されたい。つれのない孤独の魂ほど、世にみじめなものはない。
どんな境涯にあっても、多くの魂の垣を有する人は幸福である。かつ、長寿である。
「自分はこう思う」ということは言ってもよいが、「自分の言っていることは間違いない」というようなことを言ってはならぬ。
世界は広く、自分は小さいんだから。
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無茶な粗食をせぬかぎり、その人の身魂に本来のけがれさえなかったら、決して、顔の色が青くなたりするものではない。
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諺にも、郷に入っては郷にしたがえ、というのがある。
時節には神もかなわぬ、と艮の金神さまもおっしゃっている。
とにかく、大した益もないのに、周囲に反抗することは損なことだ。
『信仰覚書』第八巻 出口日出麿著