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【人生ノート 244ページ】 人と時所位に応じて、それ相当に頭にしみ込むようにして教えねばならぬ。
ご用は現界的執着をとって
たたみの上の水練教育は、労したわりに効果のないものである。何事も実地にあたって、その時どきに訓練せねばならぬ。
砂糖をねぶらせて、これが砂糖というもので、どんな化学的成分であり、産地はどこで … 云々とおしえ、夏になった時に、夏はどういう時季であり云々、と教え込むとうふうにしたら、よく覚えこんで非常に効果があるのは当然である。
人と時所位に応じて、それ相当に頭にしみ込むようにして教えねばならぬ。ところが、現代の教育なるものは、その大部分がたたみの上の水練教育である。
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自利と我執の人ほど弱くてもろいものである。それは、つねに身体に引っかかりをつけているからである。だから、ちょっと引かれてもつまずき、ちょと押されても倒れるのである。執着の綱で少しも身体の自由がきかないからである。
現界的執着がなくなって、はじめて神界のご用ができるのである。
『信仰覚書』第五巻 ご用は現界的執着をとって 出口日出麿著