縁起担ぎで川崎大師へ初詣!参道から仲見世、トンデモ神社を散策して楽しかった話
こんにちは、OgAzです。三連休の穏やかな中日いかがお過ごしでしょうか。
我が家は昨日川崎大師へ初詣りに行き、一年間の無病息災や学業成就、商売繁盛などを祈ってきました。初詣は近所の神社で済ませるのが恒例ですが、三連休にはちょっと大きめなところにご参拝に行って、家用の御札や破魔矢を買うようにしています。近所の神様だけではなんか心もとないので・・・。
ということで今回は、川崎大師への初詣りで発見したあれこれをまとめてみようと思います。
初詣りは川崎大師!
これまでに、横浜みなとみらいの「伊勢山皇大神宮」「成田山横浜別院 延命院」、おなじみ鎌倉の「鶴岡八幡宮」、神奈川で一番有名な八方除け神社「寒川神社」などに行ってきました。ちなみに寒川神社は厄除けなどで数回お参りしたことがありますが、帰路に毎回不吉なことが起こり(雪道にハマる、一時停止違反で警察につかまるなど)、以来我が家ではお参りするのをやめました。鬼門ってやつでしょうか。
今年はどうしよう?と悩んでいたのですが、長男が地域活動のお手伝いで川崎にでかけることになったので、お迎えがてら川崎大師に行こうかという話に。
川崎大師は家から車で1時間以内で行けるほどよい距離で、子どもたちの七五三でもお世話になったおなじみのお寺。仲見世に響く飴切りのリズミカルな音が特徴的で、お参りと一緒に食べ歩きや買い物を楽しむのが一般的です。
パンデミックで外出自粛が叫ばれていた頃、密を避けて車であちこちでかけたときにも川崎大師を訪れていました。あの頃の仲見世通りは、いつも聞こえてくる飴切りの音もなく閑散としていました。当時の日常がいかに異常かを痛感したものです。
時間は流れて現在。2年ぶりに訪れた川崎大師の仲見世は、人と飴切りのいつものリズムで賑わっていました。今年も相変わらず感染対策はしっかりしなければならないものの、いつもの日常を取り戻しつつあることに喜びを感じました。
川崎大師とは
我が家ではおなじみの川崎大師ですが、「神社なの?お寺なの?」という非常に初歩的なところから全く無知だったことに気づき、慌てて調べました。ごめんなさい。
結論から言うと、川崎大師はお寺。参拝の時に手をパンパンしちゃいけないやつね。正式名称は金剛山平間寺(へいけんじ)。「川崎大師」は知っていても、平間寺の正式名称を知っている人は少ないかもしれませんね(私もそうでした)。成田山新勝寺、髙尾山薬王院と並んで「真言宗智山派」の関東三大本山の寺院のひとつなんだとか。「厄除けのお大師さま」として有名で、とくにお正月には参拝客で大変な賑わいになります。
成田山って節分とかで有名だし、高尾山って夫の実家が八王子だからよく知ってるけど、川崎大師がそれらとお友達だったことを横浜在住17年目にして知りました。ちゃんと勉強して地元を知るって大事だなあ。
余談ですが、お寺への参拝は神社と異なるところが多いので注意です。私も今調べてみて「あれ?そうだったんだ、知らなかった!」と思ったことが多々あり、以降気を付けようと思いました。
参道で変な自販機を発見!
川崎大師には自動車交通安全祈祷殿という車のご祈祷用の建物があり(いつも思うけど、この建物ってなんかカルトっぽい)、そこに無料の大きな駐車場もあります。お隣には広いショッピングセンターがあるので、帰りにお買い物を楽しむもよし。
駐車場を車に留めたら、大本堂まで住宅を抜けて歩いて15分ほど。人の波があるので流れに沿って行けば着きます。横断歩道には交通整理の人もいるので安心です。
住宅を抜けて仲見世が近づくころ、ちらほらと食べ歩きのお店などが出始めました。そしてその付近に、初めて見る自動販売機を発見!「えっナニコレ!?」と夫と二人でキャーキャー写真を撮ったのですが、食いついてるのが我が家だけってどうしてなの?珍しいよね??
買ってみたい衝動に駆られたのですが、なかなかいいお値段だったのでやめておきました。誰か買った人がSNSにレポートしていないかしらと調べてみたら、まさかの公式インスタがあったMEATFLIX。
世のなかにはまだまだ知らないことが多い。自販機の他に、川崎大師の近くだからなのかガシャポンが独特の品揃えだったり
まだ現役なの?大丈夫なの?と心配になるような古・・・いやレトロなコインランドリーがあったり
知らない街を歩くといろいろな発見があって楽しいものですね。これぞ散歩の醍醐味です。
いざお参り!
初もうでの時期なので、大本殿に近づくほど人の数が増え、近年ではあまり見かけないほどの人混みでした。ちょっとこわい。マスクをしっかりかけ直していざ出陣!
いつもは自由に出入りできる仲見世通りと大本殿ですが、初詣の密集を作らないようにするためか、大本殿まで一方通行に整備されていました。仲見世は参拝が終わって帰りに楽しめってことね。まあ、そりゃそうだ。流れに沿ってお参りへ向かいます。
門にはよくよく見れば「金剛山」と書かれていました。正式名称「金剛山平間寺」ですからね、ひっそりとですがちゃんと書かれているのを確認。川崎大師は通称なので、この際しっかり正式名称を覚えたいところですね。
まずは水屋で手を清め、大本殿の前の大香炉へ。線香の煙でえらいことになっていて、さながら火事でも起こったかのような様子でした。
せっかくなので我が家も100円を納めて線香をゲットして参戦。次男「ちびた」が「こわい!」と言うなか、夫が突撃していました。
頭や体に煙を寄せながら「賢くなりますように!」「健康で過ごせますように!」と、地域活動中で不在の長男の分までたくさんお願いしておきました。ちなみに煙を浴びるのは悪い部分を治してもらう目的ではなくて、参拝前に身体を清めるのが目的らしいです。知らなかった。
ちょうど私の隣にいた家族連れ、お父さんは頭がちょっと淋しい感じだったのですが、煙を頭に寄せながら「毛が生えますように」と呟いているのを聞き、とても泣きそうな気持ちになったのはここだけの話です。願いが届きますように!
身体をしっかり清めたので、ご本尊にお参りへ。大香炉周辺は大混雑だったのに、大本殿への道はそれほど混んでいない不思議。流れに乗って歩きます。警備員さんが持っているプラカードには「ゆっくりすすんでくださーい」の文字。「ください」ではなく「くださーい」なのがポイントね。
お賽銭を握りしめて、手を合わせて一年間元気に過ごせるようにお祈りをしました。家族それぞれが充実した楽しい一年になりますように。
御札と破魔矢、いちごあめ
お参りが済んだら、境内にたくさん出ているテキ屋が気になりつつ、家の「なんちゃって神棚」に飾るお札と破魔矢を購入。こういうのってご利益があるのか毎年謎ではあるけど、日本人として神聖なものに願いを込める習慣も大事にしたいよね。
テキ屋もぐるっと回ってみてつくづく実感したのが、「いちいち値段が高い」ってことでしたね。たこ焼き焼きそばってこういうところでは500円だったはずなのに、どのお店も600円。粉も卵も高騰しているから仕方ないけど、なかなかの高級品です。というかどのお店でも普通に1000円は飛んでいく金額設定で、ド庶民の我が家は「高い、無理」と断念。唯一買ったのは次男「ちびた」が欲しがったいちごあめです。それでも300円もするんだから高いったらないわ。
そうそう、境内には1000円自販機も置いてあって、別にそれ自体が珍しいわけではないけど、ここに置くのはさすがに罰当たりなのでは?などと思いました。買う人いるのかしら。
飴切りの音の賑わい
ご参拝も済んだので、いよいよ仲見世へ。飴切りの賑やかな音がお出迎えしてくれて、次男は「すご~い!!」と大喜びです。何回か来ているはずなんだけど、やっぱり覚えていないものなのかな。
長く伸ばした飴をトントンと包丁でリズミカルに切ることから「とんとこ飴」とも言われるそうです。「とんとこ」って可愛い響きですよね。起源は明治時代で、厄除けで有名な川崎大師では、「飴を切る」→「厄を切る」に転じることから、「痰切り飴」「咳止め飴」として広く知られているそうです(参考:TokyoDayTrip)。
川崎大師はダルマと所縁が深いらしく、あちこちのお店にダルマが売られているのも興味深かったです。私も昨年から副業としてフリーランス開業したので、商売繁盛のために小さなものを1つ購入しました。次男おススメのピカピカ金色です。私にも繁栄をもたらしてくれますように。
トンデモ神社に衝撃を受ける
せっかくなのでもう少し近所をぶらついてみようと思い、京急川崎大師駅から伸びる「ごりやく通り」へ。
この通り、名前が付いている割にビックリするほど何もない。歩き甲斐がないなあと思っていると、細い横道に鳥居が見えました。どうやら小さな神社があるらしい。せっかくだから参拝していこうということになりました。若宮八幡宮というようです。
神社自体はこぢんまりとしていて、地域の方に親しまれているところなんだろうなと感じました。幼稚園が併設されているようです。お参りを済ませ、特に珍しいものもないねと帰ろうとしたとき、境内にある「金山神社」の前にひっそりたたずむ衝撃的なものが目に入りました。それがこれ。
「こ、これはもしや・・・!」と夫と言葉を失いました。いいのかこれは。本当に、いいのか!?次男が「ママ、これなに!?」と無邪気に聞いて来るのを、どう返事したものか悩みました。いや別に隠すことでもないんだけど、なんかさ・・・。
金山神社は別称「かなまら様」と、これまたトンデモナイ親しまれ方をされている神社のようです。古事記において、火の神カグツチを生んで下腹部に大火傷を負ったイザナミノミコトを治療看護したとされる「金山比古(カナヤマヒコ)」「 金山比売(カナヤマヒメ)」が御祭神。お産や下半身の病にご利益があると言われ、子授けや夫婦円満、エイズや性病にご利益があるんだとか。年に一回祭礼もあるようで、ピンクの男根の神輿が登場するとかで、ツッコミどころがいろいろ多すぎですね。参加した方のレポートを拝読しましたがカオスすぎていろいろ笑えます。
怖いもの見たさで行ってみたいような、でも行きたくないような、不思議な気持ちになるお祭りです。
京急、はじまりの地
長男と京急川崎大師駅で待ち合わせだったので、駅前で待機。ヒマだったので駅の前にあるオブジェなどを観察しました。
なんでも京急は日本で3番目の営業用電車で、もともとは「大師電気鉄道」という名称だったそうです。資本金9万8000円、所有車両5両、営業路線は約2kmの単線、職員は事務部4人、運転部8人、機械部4人、路線部1人の計17人で1899年(明治32年)に開業し、六郷橋から大師を走ったとのことです(参考:京急公式HP)。
初めての鉄道は新橋〜横浜間というのは知っていたけど、京急もなかなかに歴史が古いことを初めて知りました。しかも最初が川崎大師だったとはね。私たちが当たり前に利用しているさまざまなことには実は古い歴史があるのに、そのありがたみを知らずに過ごしているのはとてももったいないことですね。小さなことにも疑問を持って深掘りしていくことで、知見ってもっともっと広がるんだなと感じました。
長男とは無事合流でき、その後はベビーカステラなどを食べ歩きながら帰路に着きましたとさ。
結び
ちょろっと参拝の様子を書くだけのつもりだったのに、いろいろ調べたり追加したりしながら続けていたらうっかり5000字を超えてしまいました・・・。でもなかなか実り多い一日だったということが分かっていただけたのではないでしょうか。たくさん歩いて足は疲れたけれど、とても楽しかったです。こういう散歩、今年もまたたくさん出かけたいと思います。
皆さんは初詣、行かれましたか?ご自分のお参りしたお寺や神社の由来や所縁をちょっと調べてみると、新しい発見があるかもしれませんよ。