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応援を行動に、つながりに、結果に、【vol.17】ジーコ「あたたかなコミュニティと教育(青年海外協力隊×ラオス)」

こんにちは!シリーズvol.17です!#Nonameschoolオンラインイベント、本日はジーコ先生による「あたたかなコミュニティと教育(青年海外協力隊×ラオス)」についてです!

ジーコ先生ですが、前回でも登壇してくれて不登校支援についてお話をしてくれた方です。今回は青年海外協力隊だったときのラオスでの学びや感覚を教育的観点でシェアしてくれました!

講師紹介:ジーコ先生

今回登壇してくれた先生は、福岡市にあるフリースクールみんなの学び館を運営しているジーコ先生(@laolaos_koji)です。青年海外協力隊としてラオスで保健教育を中心に活動され、日本に戻ってから不登校の子の支援をしたいとフリースクールを設立し勢力的に活動されています。

前回の記事にフリースクールについて書かせて頂いているのでぜひ、読んでください!

ラオスってどんな国

ラオスはタイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、中国に囲まれた内陸の国であり、面積は日本の本州と同じくらいでありながら人工は日本の5%と密にはほど遠い国です。

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ベトナムに一人でいったことはあるけれど、ラオスは考えなかったなあ・・・というようなところですが、今回のジーコさんのお話を聴いて行きたくなりました!いや。住みたくなりました!

ぼーぺんにゃんなラオス

「ぼーぺんにゃん」というのはラオ語で「どういたしまして」「なんてことないさ」「まあいいじゃないか」という、ゆるゆるな国民性を表現する魔法の言葉だそうで、とにかくラオスの人たちは「ぼーぺんにゃん」をたくさんいう。

イメージしてみたのだが、どんなシチュエーションでもこの言葉が返されたときには争いは起きない気がする。ビジネスの世界やサービスの世界で起きうる「言った言わない」問題も「ぼーぺんにゃん」で住んでしまっているのかもしれない。

ニャンニャン語なラオ語が可愛くて勉強するという人もいるようで、私もちょっと勉強してみようかなと思いました!ちなみにベトナムに一人で行ったときは

ありがとう=「かむうん」
いくらですか?=「やむやーどぅっほん?」
高いよ!=「まっくわー」

の3語だけでなんとかなりました笑

お金はないけれど循環は多いラオス

そんなぼーぺんにゃんなラオスであるため、誰かに勝ることで「お金持ちになりたい」「豊かになりたい」という感覚はほとんどないようです。中にはそういう価値観を持つひともいるようなのですが、都会に留学などをして出ていくそうです。

ラオスの宗教は仏教。そしてラオスの男性は必ず出家するとされています。その出家も数日のものから長期的なものまで様々で、出家シーズンに併せて出家を経験する人や、結婚前に親孝行としてなど、堅苦しくなく自然に根付いています。

今回はジーコさんがラオスの社会に根付いている「ぼーぺんにゃん」の秘密について知りたいをきっかけに出家をしたエピソードから仏教による循環の話しを聴けました。

出家中、朝6時頃にお坊さんたちは喜捨(きしゃ)=「進んで金品を寄付・施捨すること。」として村の人からお米やお金やお菓子、ときにはインスタントラーメンなどを頂きます。

頂いたものから朝ごはん、昼ごはんにするのですが、そこで全て食べきるのではなく必ず残しておくそうです。

残した食材は、お寺にやってくる貧しい人たちに分け与えるためのものだそうです。そして更に残ったものはお寺に集まってくる猫たちにあげるという。

仏教→喜捨(村人)→お坊さん→貧困層→動物といった循環がうまれています。

日本では、ボランティアというと豊かな人が困窮しているものに対してという一方通行なイメージですが、ラオスでは仏教の教えが循環に根付いているのです。

貧困層が仏教を支えるラオス

さらに、ラオスではお寺が社会保障の役割を担っています。貧困層の子どもたちは出家をしてお坊さんになることで「貧しい子」から「尊敬される存在」になります。

これは仏教が国全体に根付いているから起きうることなんですよね。さらにお寺では「衣食住」「教育」の役割を担うため、誰も困らない、そしてそんな貧困層からお坊さんになる存在のおかげで、国の仏教が支えられているのです。

お金や者と一緒に想いも循環する

印象的で素敵な言葉でした。忖度を気にしたり、メリットデメリット、ギブアンドテイク・・・そんなことじゃなくて大切ななにかがちゃんと「そこにある」ということを感じさせてくれるラオスの姿を知ることができました。

日本では税金を仕組みとして、社会保障を循環させていますが、「払いたくない」「これが何の役にたつんだ」といった負の感情が循環しているということに納得とともにぞわっとしました。

意識の変換だけで暖かい連鎖のしくみがもっとシンプルに生まれると思うんだんけどな。

ラオスの教育から学ぶこと

ラオスでは、基本先生と生徒との関わりが少ないです。昼休みも先生と生徒が一緒に遊ぶなんてことはなく、先生はお昼寝をしていたりとそんな関係性です。

ただ、「ぼーぺんにゃん」な国民性、ラオ語に翻訳されている書物が少ないことから、学力というところではかなり課題が多くあるそうです。健康に関するデータが存在していなかったり、医療機関が整っていなかったりと課題はたくさんです。

そこに青年海外協力隊などの活動が手を加えることによって体制を整えてきているのです。

知識の展開、仕組みのあり方という点ではまだまだなラオス。ただ私が感じたことは

本当の幸せってなんだろう

そんなことを考えさせられました。医療機関を整えることで、彼らは幸せになるのだろうか、ラオスの平均寿命は現在67歳、これがあと20年伸びたら、彼らはもっと幸せになるのだろうか。

答えのない問いにもんもんとしつつ、

そんなことじゃなくて大切ななにかがちゃんと「そこにある」ということを感じる。それが幸せなんじゃないかなとも思いました。一見豊かにみえる我々は「どこかにある」幸せを求めて頑張って頑張って見失っていることもたくさんあるような気がします。


その「がんばる」を楽しんでいるのかもしれませんね。


今日のイベントでも新しい気付きがありました!


主宰者のざるさん、登壇してくれたジーコさん、参加者の皆さん、ありがとうございました!!

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あゆむ
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