#17 不信感のかたまり
母の言動をそっくりなぞらえていれば家庭は穏やか。でも学校ではそれが通用しないどころか批判の的になる。天秤にかけた結果、私は叩かれずに済む道を選択した。母の真似をして行動しようと。
父の職業柄、戴き物の多い家庭だった我が家。3人家族では食べきれないこともあってお裾分けと称しては知り合いに気前よく振る舞う母の姿を見てピンときた。友達と仲良くなるには物で釣ればいいんだと。
入学祝いだと沢山の方から届いた鉛筆は到底使い切れる量ではなかった。なので遊びに来た友達にプレゼントした。手