- 運営しているクリエイター
記事一覧
職人をスターに!「職人さん100人数珠つなぎ」
Atsuko Yagi です。
”職人100人数珠つなぎ” を始めました。
この企画の目的は職人の想い、こだわりをお聞きし、記事化して発信することを通して、一人でも多くの人に職人の生の声を届け、リアルなものづくりの世界を知っていただくことで職人と顧客の想いを結ぶきっかけを作ることです。
実施方法は、未来に向けてモチベーション高くチャレンジしている職人がおすすめする職人を紹介して頂き取材を
vol.16 職人さん100人数珠つなぎ」 / 涌波まどか(Wakunami Madoka)さん / ”蘇嶐窯”(Soryugama)ファウンダー/ 京焼(京都で作られる焼物)
イギリス人陶芸家であり民藝運動を展開したバーナード・リーチに「用の美の極致」と称賛された陶器産地、小石原焼(こいしわらやき)において14代続く窯元の三女として福岡県東部の東峰村で生まれた涌波まどかさん。京都で陶芸を学ばれる中、京都清水で京焼青瓷(せいじ)涌波蘇嶐の4代目を受継ぐ旦那様と出会い、結婚されました。
異なる窯業産地の二人が一緒に仕事をしていることがとても稀だということを周りの声に教
「vol.15 職人さん100人数珠つなぎ」/野依克彦(Katsuhiko Noyori)さん/錺金具師&オリジナルブランド”和悠庵”ファウンダー
___________________________________________
尾張仏具
(江戸時代初期頃から愛知県名古屋市を中心に生産している、仏様を美しく厳かに飾りつけるための道具。特徴は、長野県木曽郡で産出される良質な木材を使用した木製漆塗り製品を中心として、細分化された分業制のもと、職人の高度な技術によって1000を超える多種多品目の仏具を生産する技術を有すること。仏具の中でも、
「vol.14 職人さん100人数珠つなぎ」/森 健持(Kenji Mori)さん/「幻の染物」 辻が花作家
___________________________________________
辻が花(16世紀の室町時代末期から17世紀の江戸時代初期の100年ほど流行した染の着物。江戸時代中期に友禅技法が普及されたのを機に消滅。現存遺品数が300点足らずということもあり、幻の染物と言われている。
現在は、絞り染めにより2色以上の多色を染め分けることにより絵模様を表現する染色技法のことをいう。)
「vol.13 職人さん100人数珠つなぎ」/森 久杜志(Hitoshi Mori)さん/調度指物師&オリジナルブランド”KEI”ファウンダー
____________________________________________
京指物(平安時代に始まる京の木工芸。指物とは、金物の釘や接合道具を使わず、木と木を組み合わせて作られた家具や調度品の総称または技法のこと。一説には、物指しを用いて細工するからともいわれている。)
____________________________________________
森木箱店4代目の森久杜
「vol.12 職人さん100人数珠つなぎ」/池内真広(Masahiro Ikeuchi)さん/手描友禅染職人&オリジナルブランド”SOMEA”ファウンダー
手描友禅(京都の扇絵師、宮崎友禅斎によって考案された模様染のこと。かつて貴族や公家が好んだ繊細で優美な意匠が特徴。京都では、一般的に分業が主流で高度な技を持つ職人が図案作成、染、刺繍、金銀箔をそれぞれ担っているが、池内友禅ではデザインから制作まで6〜7割の工程を自らで行なっている。
____________________________________________
友禅染の世界に入った一番
「vol.11 職人さん100人数珠つなぎ」/ 野村守(Mamoru Nomura)さん/ 螺鈿ジュエリー”MAMORI”ブランドファウンダー
京漆器(平安時代初期に始まり千二百年以上の歴史を持つ漆器の産地@京都府)
京都で唯一、漆を塗る所から貝殻を用いた螺鈿装飾、漆で絵を描く蒔絵装飾、そして販売まで行う野村守さん。
今では娘さん、息子さんも螺鈿職人として働き、親子2代で活躍されています。
工房では螺鈿と蒔絵の体験を実施し、海外の観光客から修学旅行生といった若い世代まで幅広いお客様に向けて京漆器の魅力を発信しています。
1: 経営理念
「vol.10 職人さん100人数珠つなぎ」/麻生 翼(Yoku Asou)さん/ハイブリッド職人
肥後象嵌(Higo-Zogan: 約400年前の江戸時代初期から作られている金工品。象嵌とは技術の名称で、「象」は”かたどる”、 「嵌」は”はめる”という意味です。特徴は、ベースとなる鉄の表面に細い切れ目をつけて象り、できた溝に金や銀などの金属を嵌め込むことでできる装飾性とベースの鉄を故意に錆びさせることによりでき上がる漆黒色です。@熊本県熊本市中心
麻生さんは23歳頃、仕事をして貯めたお金で
「vol.9 職人さん100人数珠つなぎ」/石井馨一(Keiichi Ishii)さん/木工界のイノベーター
大川木工(日本一の家具生産地。大川における家具作りの起源は約480年前の室町時代後期と言われています。九州最大河川である筑後川の河口に位置し、上流から運ばれる木材の集積地だったことから長年木工の町として発展しています。@福岡県大川市)
石井さんは京都にある木材建築内装の会社で造作大工の職人をされた後、生まれ故郷の福岡県大川市にあるご実家の会社を継がれ、現在は経営者として日本だけでなく世界にも
「vol.8 職人さん100人数珠つなぎ」/後藤美鈴(Misuzu Goto)さん/京繍(きょうぬい)のエバンジェリスト
京繍(平安遷都の際に、刺繡をするための職人を抱えた縫部司(ぬいべのつかさ)という役所が置かれたことが始まりとされています。刺繍による仏画や曼荼羅、武具および衣装に彩りを与えています。@京都府)
後藤美鈴さんが経営する中村刺繍は、お祖父様の代からはじまり、お父様、そして後藤さんと3代に渡り京繍を受け継ぎ発展させながら、歴史ある京都文化の一端を担っています。趣味に忙しい後藤さんは、週末にはバンドのラ
「vol.7 職人さん100人数珠つなぎ」/石橋直樹(Naoki Ishibashi)さん/イグサデザインディレクター
福岡花ござ「掛川」(い草の産地として知られる筑後一帯で古くから生産されている織物@福岡県)
デザインディレクターとして2005年フロア畳 「TATAMIST」、2008年「IGSA series」でグッドデザイン賞を受賞している石橋さん。イグサの可能性を拡げるため、イグサをファブリックとして捉えた商品開発をしています。
新しい挑戦を続ける原動力は、国内の花ござ生産量の約9割を占める産地として、生
「vol.6 職人さん100人数珠つなぎ」/木下富雄(Tomio Kinoshita)さん/グローバルに活躍する木地師
山中漆器(“木地の山中“と称されるほど、木地に施す技術と生産量において日本一を誇る漆器産地@石川県加賀市)
※木地とは、例えばお碗を作る場合、木の状態からロクロとカンナを用いて丸い形を作りだす器物で、漆を塗る前の段階にあたり、木の地肌のままのお碗状態のもの。
システムエンジニアから手に取るものを作りたいと山中漆器の職人に転進した木下富雄さん。
漆器を選んだ理由は、頭にあるものを自らの手で作り
「vol.5 職人さん100人数珠つなぎ」畠 春斎(Shunsai Hata)さん/美の釜師/高岡銅器(富山県高岡市において作られる金属工芸品)
高岡鋳物発祥の地、金屋町でお釜を作る釜師、畠春斎さん。
畠さんのお茶釜はニューヨークにあるメトロポリタン美術館に所蔵されるそうです!
私は畠さんのお釜を拝見している間、「美しい!」という言葉が止まりませんでした。
畠さんがつくり出す品格ある美しいお釜は、研ぎ澄まされた感性を持ち、美を追求している、畠さん自身を象徴しています。
畠さんは現在3代目としてお祖父様の代から
「vol.4 職人さん100人数珠つなぎ」尾崎 迅(Hayate Ozaki)さん/研磨師&鋳造アーティスト/高岡銅器
オブジェといったアート作品をつくる顔&銅合金が持つ抗菌作用を活かした花器など生活工芸品をつくる顔の2つの顔を持つ尾崎迅さん。
尾崎さんは、決まった枠に捉われない開拓心で新しい高岡銅器の形を作り上げています。その一例として、高岡銅器という産地特有の分業体制(原型師、鋳造師、研磨師、着色師といった各行程に特化した職人が存在)によって成り立つ世界に身を置きながらも、原型から着色まで、つくる行程の全