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言葉はなくても音楽がある!ズーラシアンブラス
動物たちのオーケストラ、ズーラシアンブラス。
行ってきました。渋谷オーチャードホール。
今日は金管楽器を集めた、ブラスアドベンチャースペシャルです。
気分はすっかりインディジョーンズ。
ズーラシアンブラスって何?と思うあなたはこちらのnoteを。
あつこがズーラシアンブラスに出会ったのは
4月2日の所沢ミューズホール。
動物たちが演奏するなんて・・・・???
幼い子供達も、お母さんも、のびのびと
音楽を聴いて楽しむ様子を見ました。
なぜ?動物たちが??もっと知りたくなり
2週間後の渋谷オーチャードホールに駆けつけたというわけです。
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そして、見つけてきました。
ズーラシアンブラスの秘密。
ちっちゃな子供たちが、
クラッシック音楽を身近に感じるための仕掛け
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はい!それでは秘密をお伝えします。
じゃん!以下の3点です。
1,動きが派手、パントマイムもこなす器用さ⇒子供をぐっとひきつける
2,動物たちの個性で、自然に「推し動物」ができる
3,普通の楽団よりも大きな音で演奏し子供の泣き声に負けない
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1,動きが派手、パントマイムもこなす器用さ
指揮者のオカピ。指揮棒を振り回す動きがいちいち派手です。
燕尾服の後ろのとがったところがくるりと一回転するぐらい。
手も足も出ています。激しくダンスもしています。
「おもちゃのチャチャチャ」で
チャチャチャに合わせて観客に拍手をさせるのですが
動きが大きい。
普通の人間があれだけの動きをしたら「どうかしちゃったの」と思うぐらいの大げさな動きです。
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動物たちの顔のかぶり物には表情がありません。
そこで、動きを大げさにすることで
子供たちやお母さんたちの目を楽しませてくれます。
そうすると、あら不思議、親しみがわくのです。
無表情な顔が笑っていたり、困っていたりしているように感じてきます。
子供たちのクラッシックへの敷居の高さをぐっと低くします。
金管楽器を担当する動物たちは、全員パントマイムやダンスが上手です。
鍛えてますね。
オカピ、1曲、指揮をしたらもうぐったりなんじゃないでしょうか。
(それは大人の事情なので気にしないことにします)
2,動物たちの個性で、自然に「推し動物」ができる
パーカッションを担当するナマケモノ。
ゆっくりゆっくりしか歩けません。
だからステージには一番最初に登場して、一番最後に楽器のそばに行きます。
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打楽器が異様にうまい。
その脇をササササッと走っていく白いチーター。
走るのは早いのですが
すぐに疲れてしまいます。肩で大きく息をしています。
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いつもかっこいいのはライオン。威風堂々としています。
明るくて親分肌なスマトラトラ。
動物たちはしゃべりません。しぐさや動きで個性を感じさせます。
そうすると…、それぞれの観客の感性で「推しの動物」ができるんです。
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・我が家の3歳のたっくんの推しはオカピです。お母さんの膝の上でずっと指揮の真似をしていました。
・お母さんの、はるちゃんの推しはナマケモノです。
・あつこばーばの推しは、スマトラトラです。
理由は所沢のミューズホールでサンバの衣装を着て
小さなピンクのパンツをはいて
大きなピンクの羽根を背中にしょって
堂々と踊ったからです。
素晴らしいプロ根性。
当たり前ではありますが、演奏がうまい。
羽根をつけたまま演奏したので、椅子から大きく羽根がはみ出していました。
宝塚ですか?
こうやって推しの動物ができることで
クラシック音楽がグッと身近になるんです。
3,普通の楽団よりも大きな音で演奏し、
子供の泣き声に負けない
いやー子供相手ですからね、
今日のオーチャードホールの中でも
たくさんの子供たちが泣いていました。
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お互い様なのですが、やっぱり曲も聴きたいですし・・。
そこで気がついたのですが、
音楽の音量は 普通のコンサートよりも(かなり)大きいです。
つ・ま・り・子供の泣き声に負けません。
子供達の鳴き声をバックミュージックのように聞きながら、
音楽を楽しむことができます。
慣れてくると子供が泣いている声がデフォルトになってきて
(あれ、この曲は子供が泣いてないなあ)なんて思うんで
慣れって恐ろしい。
子供が泣くと母親は縮こまる。
ズーラシアンブラスその母親の罪悪感が少ないので、気持ちがのびのびするんです。
その気持ちの余裕が子供に伝わって音楽の扉が近くなる、と言う仕掛けです。
(あまりにギャン泣きだと、一旦会場から退席して落ち着かせる、という配慮が必要です。)
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というわけで3点のズーラシアンブラスの
「音楽の扉を子供たちに開けさせるヒミツ」をお伝えしました。
6月24日には横浜のみどりアートパークホール
8月7日にはサントリーホールで演奏が予定されています。
今日のオーチャードホールは所沢に比べて0歳児のお子さんが多かったです。
そのぶん泣き声も多かった。
東京なので便利なんですね。
そのコンサートホールによって
ズーラシアンブラスも演奏方法を変えているのかもしれません。
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スマトラトラだけ長靴がピンク
そうそう、ひとつ提案があります。
今日の演奏会はアドベンチャーがテーマでした。
せっかく素敵な動画があったので
バックでその画像を流すと
もっとアドベンチャーらしさを感じられたと。
所沢のフェスティバルに比べて、アドベンチャーらしさを感じる機会が少なかったので。
たっくんは、帰り道もベビーカーに乗りながら指揮をしていました。「気分はオカピ」なのでしょう。
ズーラシアンブラスとともに過ごした楽しい週末でした。
(写真の1部はズーラシアンブラスのTwitterアカウントからお借りしました)
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