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日常的な運動は抑うつを軽減するのか
割引あり
うつ病の中でも典型的なうつ病で,診断基準を満たす場合には,大うつ病性障害(major depressive disorder)と呼ばれることもあります。深刻な気分の低下や興味や喜びの喪失が特徴的です。
これは世界中で見られる精神疾患で,借金,離婚,糖尿病よりも生活満足度を低下させるとも指摘されています。
運動
うつ病や抑うつ症状に効果があるといわれている日常の行動の一つは,運動です。
薬物療法や心理療法の代わりに運動することでも,抑うつ傾向が抑制されるというエビデンスがあります。アメリカ合衆国,イギリス,オーストラリアでは,うつ病治療の一環として身体活動が推奨されています。アメリカ精神医学会のガイドラインでは,有酸素運動や筋肉に抵抗をかけるレジスタンストレーニングが有効な運動として推奨されています。オーストラリアやニュージーランドのガイドラインでは,少なくとも週に2〜3回の筋力トレーニングと有酸素運動の組み合わせが推奨されています。
効果は
うつ病に対して,どのような運動がどの程度の効果をもたらすのでしょうか。これまでに行われた研究も多そうですので,メタ分析で統合することもできそうです。
実際に運動を用いた介入を行った研究を集めていくと,どのようなことが言えるのでしょう。実際にメタ分析を行った研究があります。こちらの論文を見てみましょう(Effect of exercise for depression: systematic review and network meta-analysis of randomised controlled trials)。
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