くるみアレルギー表示義務化! ~理想と現実~
こんにちは! あたたけ です。
WBCで忘れてましたが、『くるみ』がアレルギー表示の義務対象品目となりました。
くるみの追加及び木の実類の取扱いについて (caa.go.jp)
今回は『新たに追加』ではなく、『推奨品目からの格上げ』なので現場レベルではまだ楽かなぁという印象です。
ぶっちゃけ、ここ最近はほとんどの商品で推奨品目まで表示してますから。
ここ数年の推奨品目の追加(カシューナッツ:2013年、アーモンド:2019年)の方が、実際の作業としては大変だったんじゃないのかなぁと思います。
まぁ、実際に作業したわけではありませんが。。。。
さて、アレルギー表示の改正がカシューナッツ⇒アーモンド⇒くるみと続いていることからもわかりますが、『ナッツ類』のアレルギーが増えているようです。
で、ナッツ類アレルギーで気になる問題が『交差反応』というものです。
『くるみアレルギーの人はペカンナッツでもアレルギー症状が出る』みたいな話です。
※元データはこちらの論文です。英語ですが、最近はすぐに翻訳してくれるので便利ですね。
まぁ、交差反応をするのはナッツ類だけではないんですけどね。
『アレルギー 交差』でネット検索すれば、いっぱい出てきます。
この辺りが事業者には悩ましい?ところです。
ぶっちゃけ、『ナッツ類はまとめて一つの表示義務にしてくれ!』と思うことが、、、、
なぜなら、『ナッツアレルギーですが大丈夫ですか?』って聞かれたとき、交差反応まで理解してキチンと答えられるか不安なのです!
『表示されていないものでもアレルギーになるよ』ってことを、実際にお客様対応をする方々に教えきれるのだろうか、、、、、、
それが仕事ではあるんですけどね。
食品表示の趣旨が『事故防止』だけでなく『消費者による選択のための情報提供(≒なんでもかんでも表示して買えないものをむやみに増やさない)』なので、表示対象品目を絞り込むのも仕方ないとは理解しています。
が、『法律の趣旨を理解し、店頭でご質問があった際に適切に(≒事故も苦情も起こらないように)答える』ことを完ぺきに取り組むのは、現状では限りなくムリだろうなぁと感じています。
解決手段もある程度は思いつくのですが、、、、怒られそうなので黙っておきます。
一言であらわすと『サービスレベル向上は価格向上に繋がる』です。
何にしろ、法律って『理想』を求めているところがありますが、それを『現実』に落とし込むのが腕の見せ所ですね。
理想がないと向上しないのも事実ですが、非現実的というか、実現への道筋が見えない理想はメーワクだなぁと思います。
さて、少し話はそれますが、今話題のchatGPTで、『日本のアレルギー表示制度の問題点は?』と聞いたところ、こんな返答になりました。
ちょっとビミョーなところもありますが、その辺の自称専門家?よりはわかりやすい文書になってる気がします。
てゆーか、『専門家の意見』として挙げれば信じる人も大勢いる気が。。。。
次回はこの辺りを踏まえ、『理想と現実を埋めるにはどうするのが良いのか』みたいな話でも。たぶん。
ではでは。今回はこの辺りで!