#書評
【書評?】東海林さだおの丸かじり もりたからす
高校時代の恩師が、東海林さだおの熱心な読者だった。偶然書店で見かけた際も、文庫本コーナー「サ行」の前に陣取って、既刊チェックに余念がなかった。ファンの鑑である。
この先生とは卒業後も交流が続いている。先生は「こういうものも読んでおきなさい」と言って、しばしば私に本をくれるが、そこにあれほど愛読している東海林さだおは一冊も含まれていない。
定年まで勤め上げた恩師から、成人した教え子へのプレゼント
【書評】ちいかわ(1)〜(6) もりたからす
1549年、フランシスコ・ザビエルによって、日本にキリスト教が伝えられた。
時は流れて2024年、九州在住の友人によって、私の手元に「ちいかわ」が伝えられた。
西洋から見れば未開で野蛮、邪教を奉ずる極東に信仰心一つでやってきた宣教師も立派だが、既に「ちいかわ」が流行している本州ど真ん中にわざわざ新幹線で布教に来た友人もなかなか見所がある。
頭頂部を剃り上げ、腕をクロスして斜め上を見ていれば、い